日本貨物鉄道(JR貨物)が8月18日に発表した7月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は156万8000トン(前年同月比5.2%増)、車扱が61万8000トン(2.6%増)で、合計218万6000トン(4.4%増)となった。
コンテナは、東海道・山陽線大雨等の影響を受けたものの、新型コロナウイルスに伴う景気低迷からの回復、また、2020年が「令和2年7月豪雨」に伴い九州地区で不通となった反動で、農産品・青果物、家電・情報機器、エコ関連物資を除く品目で前年を上回った。紙・パルプが2020年の大幅な減産からの回復と輸送障害の反動で増送となったほか、化学工業品と化学薬品は自動車生産の回復に伴う原料の発送増等によって前年を上回った。
積合せ貨物は、EC需要の拡大や3月からのブロックトレイン運転開始等により、堅調な発送となった。一方、エコ関連物資は、建設発生土の輸送が7月半ばに終了したため前年を下回ったほか、農産品・青果物は、コロナ禍での外食産業向け需要の低迷によって低調に推移した。
車扱は、石油が前年を下回ったものの、セメント・石灰石等が堅調に推移し前年を上回った。