日本郵船とグループ会社のMTIは9月9日、フィンランドの船舶技術コンサルタント会社Elomatic(エロマティック)と、アンモニア燃料への転換を前提に置いたLNG燃料船(アンモニアReady LNG燃料船)のコンセプト設計の開発に着手したと発表した。
<ネクストブリッジソリューションとしてのアンモニアReady LNG燃料船概念図>
3社は、2021年9月~2022年1月までの間、共同で「アンモニアReady LNG燃料船」のコンセプト設計を行い、設計段階で生じる技術的課題を抽出、実際の詳細設計や建造に活用していく。プロジェクトの設計検討が終了する2022年1月には、検討成果としてムービーによるコンセプトシップの発表を予定している。
開発を目指す「アンモニアReady LNG燃料船」は、アンモニアが舶用燃料として供給可能な設備が整備された際、直ちにアンモニアを舶用燃料として使用できる船舶に転換する事が可能なLNG燃料船のこと。
日本郵船グループでは、ゼロエミッション船の投入に向けたブリッジソリューションの一つとして、CO2排出量の少ないLNG(液化天然ガス)燃料船の船隊整備を進めており、「アンモニアReady LNG燃料船」は、LNG燃料船とゼロエミッション船の間に位置するネクストブリッジソリューションにあたる。
日本郵船、商船三井、川崎汽船など/低圧液化CO2輸送船のAiP取得