三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は9月14日、南アフリカのダーバン市拠点の物流会社シティ・ロジスティクス社へ小型トラック「キャンター」43台を納車したと発表した。
シティ・ロジスティックス社は、配送や倉庫保管サービス等の業務を支えるトラックとして小型トラック「キャンター」の「FE7-136」型モデルを選択した。
4×2駆動で車両総重量(GVW)7.5トンの「FE7-136」型は頑健で操作がしやすく、都市部から未舗装道路まで幅広い環境で活躍する。今回納車した43台の「キャンター」は、ダーバン市近郊で運用される予定。
南アフリカで3番目に人口が多い都市であるダーバン市には大規模な港湾があり、アフリカ大陸の主要な物流拠点となっている。同国政府が今後10年以内で約1000億ランド(約7764億円)の投資を目標としたインフラ基金を立ち上げるなど、現地の物流インフラ整備が強化されるなかで、商用車の需要が今後さらに高まることが期待されている。
シティ・ロジスティクス社向けの「キャンター」をはじめ、南アフリカで販売しているトラックの多くは、ダイムラー・トラック&バス・南フリカ(DTBSA)の工場で組立生産を行っている。同国の小型セグメントでトップレベルのシェアを誇る南アフリカ市場向けの「キャンター」は、MFTBCの川崎工場からKDキットとして輸出している。
「キャンター」に加えて、MFTBCのパートナー組織であるダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークル(DICV)がインド・オラガダム工場から出荷しているFI(12.8トン)やFJ(16~27.5トン)などの中型・大型トラックのラインナップが南アフリカ市場を支えている。DTBSAは、同地域でのメルセデス・ベンツブランドのトラック・バスの輸入・組立・販売も統括している。