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凸版印刷/ プラスチックフリーの環境配慮型ICタグラベルを販売

2021年10月04日/IT・機器

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凸版印刷は10月4日、 商品情報を管理できる低価格のUHF帯ICタグ「SMARTICS(R)-U」(読み:スマーティックス・ユー)シリーズを流通・小売店舗を始め、 製造業や施設管理など様々な業界に提供しているが、 このたび、 「SMARTICS(R)-U」の新たなラインナップとして、 FSC(R)認証紙をアンテナ基材にした環境配慮型ICタグラベルを開発、 10月より販売を開始したと発表した。

<環境配慮型ICタグラベル用の紙のアンテナ基材 >
20211004toppan 520x292 - 凸版印刷/ プラスチックフリーの環境配慮型ICタグラベルを販売

<環境配慮型ICタグラベル(左)、 紙基材のアンテナ(右)>
20211004toppan2 520x292 - 凸版印刷/ プラスチックフリーの環境配慮型ICタグラベルを販売

ICタグのアンテナは、 基材上に導電性インキを用いて印刷によって形成。 従来、アンテナ基材に紙を用いると、 通信距離が短く、 十分な通信性能が得られなかったが、このたび凸版印刷が開発した独自技術により、 通信性能を維持した紙のアンテナを開発。 プラスチックを使用しない環境配慮型ICタグラベルを実現した。

この製品では、 FSCの認証を取得した「FSC(R)認証紙」を使用している。 また、 アンテナ基材を紙にする独自設計技術により、 プラスチックフリーを実現。 従来品と比較し100万枚で約110Kgのプラスチック樹脂の使用削減になる。

独自設計により、 環境配慮型ICタグラベルでは20%薄型化(同社従来品比較)を実現。 ICタグラベルを貼り付けた書類等を重ねてもかさばらず、 利便性を向上させた。

物品等に貼り付けたICタグラベルを剥がそうとすると、 ラベルが破壊され、 通信不能となるよう設計し、 ラベルの再利用による偽造防止を実現した。

価格は、 紙のアンテナを使用していない、 従来のICタグラベルに比較して、 約10%増しになる。ただし、 価格は仕様や数量により異なる。

同社では、この製品を始めとしたUHF帯ICタグラベル「SMARTICS(R) -U」および関連サービスの販売により、 2025年度に約30億円の売り上げを目指している。

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