epocは10月13日、長野県佐久市の千曲バスと共同で、長野県上田市近郊の農産品を高速バスの空きトランクを利用した「貨客混載」の仕組みで、 首都圏および海外へ出荷する実証実験の開始について合意したと発表した。
この取り組みによって地域貢献、二酸化炭素排出量削減、流通合理化などの課題解決を目指す。
出荷日の早朝に長野県上田市近郊の農家から千曲バスの営業所に持ち込まれた農産品は、 東京池袋行きの高速バスのトランクに積み込まれ、 荷物は同日正午頃には練馬のバス営業所でepocに引き渡され、 海外輸出に向けた作業が始まる。
高速バスのトランクにはDENBA JAPANの技術を活用し、 農産品の鮮度を保持する。
出荷された商品の一部は首都圏のレストラン等に配送され、 出荷日の夕方にはメニューとして提供されるほか、海外輸出用の野菜や果物は当日中に空港へ運ばれて深夜から翌日午前には輸出される。
テスト輸出は既に開始しており、 出荷した農産品の中でも「シャインマスカット」と「ナガノパープル」は台湾やシンガポールの個人向けに販売し、 高い評価を受けた。
今回の実証実験によって、 継続的な地元農産物の新しい流通の形を模索するとともに、 epocとDENBA JAPANは全国へこの取り組みを拡大するため、 小型の鮮度保持装置の開発およびトレサビリティーシステム確立に向けて協力することになった。