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三井倉庫HD/グループのDX戦略を策定、投資額100億円

2021年11月01日/3PL・物流企業

三井倉庫ホールディングスは11月1日、物流を通じてサプライチェーンでのデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を図るべく「三井倉庫グループDX戦略」 (DX戦略)を策定したと発表した。

企業を取り巻くビジネス環境が大きく変化している現状を踏まえ、各企業は社会に対してDXを通じた新たな価値を創出することが求められている。そのような状況のもと、同社グループは、物流という社会インフラを担う企業としてサプライチェーンにおける情報のデジタル化、見える化を通じて社会価値を創出すべく「三井倉庫グループDX戦略」を策定したもの。

この戦略では、5項目の施策として、まず「DX」を「攻めのDX」と「守りのDX」に体系化し、各種取組みを推進することで、デジタル物流企業として社会価値を創出していくとしている。

「攻めのDX」とは、SCMデジタル情報の見える化を通じたビジネスモデルの変革として、「SCMデジタルプラットフォームの構築」、「マイクロサービス(便利アプリ群)の構築」を目指す。

SCM情報をスケールフリーネットワークで収集した上で、SCMの変化に対応可能なデジタルプラットフォームを構築、マイクロサービスを提供することで顧客のSCM最適化に貢献する。

「守りのDX」とは、SCM情報のデジタル化を通じた組織・企業文化風土の変革と事業の最適化とし、「スマートロジスティクスへの対応」、「ナレッジ基盤の構築」、「基幹システムのDX対応」を目指す。

グループの持つフルスペックの物流機能において最新技術を導入し、スマートロジスティクスへの対応を加速させ、オペレーション品質の更なる向上と効率化を推進する。

DX投資額は2025年3月期までに約100億円の投資を予定。

今後、この戦略に基づいた各種取り組みや、様々なプラットフォームとの連携・協創を通じ、「人の力」と「テクノロジーの力」を融合した「圧倒的な現場力」の構築に一層注力する。そして、顧客から信頼されるファーストコールカンパニーを目指していくとしている。

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