三菱造船と日本郵船は11月9日、船舶によるCO2輸送技術の共同開発を行うことに合意したと発表した。
LPG(液化石油ガス)やLNG(液化天然ガス)といった液化ガス輸送船の建造で蓄積した三菱造船のガスハンドリング技術と、多種多様な船舶の運航に関する日本郵船の豊富な知見を統合し、液化CO2輸送船(LCO2船)の開発を目指す。
また、日本郵船はLCO2船の開発を足掛かりとして、CO2を回収し転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)バリューチェーンへの参画を目指す。
CCUSは、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目を集めており、そのバリューチェーンにおいてLCO2船は、液化されたCO2を貯留または利用する拠点まで輸送するという必要不可欠な役割を担うものとして、将来的な需要の拡大が期待されている。
川崎汽船、商船三井、日本郵船など/液化CO2輸送船の標準化を共同検討