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UPS/イノベーションセンターをシンガポールに開設

2021年12月10日/国際

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UPS サプライチェーン ソリューションズ(UPS SCS)は12月10日、同社初となるイノベーションセンターをシンガポールに開設したと発表した。

<「UPS SCS アジア太平洋イノベーションセンター」内部>
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<イノベーションセンター内の様子>

この UPS SCSアジア太平洋イノベーションセンター(UPS SCS Asia Pacific Innovation Centre)の目的は、アジア圏の企業の物流と最新のテクノロジーとを結びつけること。戦略的パートナーと連携して次世代テクノロジーの開発、試験、導入を行い、変わりゆく世界の中で企業がデジタル化を加速させる支援を行う。

開所式には、UPS SCSのフィリップ・ジルベール プレジデントと、UPS SCSのセバスチャン・チャン アジア太平洋地域プレジデントが出席した。

UPS では、このイノベーションセンターを、まだ大規模導入していない新たなテクノロジーの調査・実装に向けたテストを行うプラットフォームにするという構想を持っている。UPSは、すでに顧客および主要なテクノロジーパートナーと緊密に連携し、自立走行運搬ロボット(AMR)や、RFID、ドローンなどの革新的なテクノロジーを集結させている。これらのテクノロジーは、サプライチェーンにおける効率性を高め、入出荷業務、発注処理、在庫確認業務を効率化する。

また、シンガポールで初めて Geek+ RoboShuttle RS-5 トートピッキングロボットを導入した。このロボットは、多層型の通い箱のピッキングシステムを備えており、倉庫の保管スペースを約 50%節約。そして人工知能(AI)アルゴリズムを使ったオーダー分析やロボットスケジューリングにより、全体的な生産性、精度、保管効率を向上させる。

さらに、Geek+ P800搬送ロボットと組み合わせることで、倉庫内作業をより効率化できる。重量物の上げ下ろしや倉庫内のポイント間運搬が自動化され、RFIDのスキャンにより同時に複数の貨物の情報を読み取る。企業はより迅速な対応ができ、最終的により短時間で、より多くの貨物を処理することができる。

これらの技術はまた、UPS Supply Chain Symphonyポータルを補完するものでもある。顧客は包括的なデジタルシステムにアクセスし、サプライチェーン全体のパフォーマンスをほぼリアルタイムに上流から下流まで可視化することができる。

アジア太平洋イノベーションセンターでは今後、より詳細なサプライチェーン研究技術に向けて学術機関と協力することや、業界の成功事例を共有すること、UPS のイノベーションセンターを世界の他の地域へと拡大することなどを計画している。

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