首都高速道路は12月10日、2016年4月の対距離制移行から一定の期間が経過したことも踏まえ、対距離制を基本とした公平な料金体系の更なる前進に向け、上限料金を見直すと発表した。
実施内容は大きく3つの内容。まず、首都高速道路の上限料金の見直しだ。2016年4月の対距離制移行から一定の期間が経過したことも踏まえ、対距離制を基本とした公平な料金体系の更なる前進に向け、上限料金を見直す。
料金距離35.7km超を利用のETC車は、急激な負担増を避けるため、新たな上限料金(普通車1950円、料金距離55.0km超)を設定。現金車は、一部の区間を除いて1950円(普通車)となる。
2つめが大口・多頻度割引の更なる拡充。物流を支える車の負担が急激に増加しないよう、大口・多頻度割引を更に拡充する。最大20%から更に最大25%まで拡充するとともに、その割引対象額のうち、中央環状線の内側を通過しない利用分については、割引率5%を更に10%まで拡充する。
その結果、大口・多頻度割引は、最大35%から最大45%(車両単位最大35%+契約単位10%)まで拡充。なお、大口・多頻度割引のうち契約単位割引については、現行の割引率10%からの変更はない。
3つ目が、深夜割引の新たな導入。比較的交通量の少ない深夜帯の利用を促進するため、深夜割引を新たに導入する。
実施時期は、2022年4月1日から実施する。深夜0時から4時までの間に首都高の入口等を通過する車両(ETC無線通行に限る)の料金を20%割引する。