センコーは1月27日、国内で初めて、ダブル連結トラックを途中で切り離し、別々の顧客の納品先まで同時に配送する取り組みを開始したと発表した。
1月26日に出発式を行い、旭化成ホームズとフジテックの2社の貨物輸送を開始した。
この取り組みでは、10トン車の後方にドリーと呼ばれる連結装置を取り付け、同装置によってセミトレーラーを連結したダブル連結トラックを使用する。
大型車2台分の貨物を別々に集荷し、2台を連結してセンコーの拠点を出発したダブル連結トラックは、高速道路の長距離区間をドライバー1人で輸送。
途中のダブル連結トラックドッキングステーションでドライバーが交代し、再び切り離し地点まで1人で輸送した後、大型トラックとセミトレーラーを分離して同時にそれぞれの配送先に向かうことで、ドライバーの拘束時間とCO2排出量の削減を同時に実現する。
この取り組みは、トラックドライバーの高齢化や、法改正でドライバーの時間外労働時間が1日あたり1時間短縮される2024問題への対応策として発表した「物流バス」サービスメニューの1つとして実施したもの。センコーは今後もダブル連結トラックの拡大を通じて、次世代の長距離幹線輸送を構築していくとしている。