半導体・電子部品のネット販売商社である米マウザー・エレクトロニクスは2月22日、自社のグローバル物流センターで今春に世界最多となる120台の垂直リフトモジュール(VLM)を導入すると発表した。
VLMは、部品を保管する棚と巨大な縦型ファイリングキャビネットを備え、自動エレベーターで部品を従業員のいる作業場に簡単に届けることができる。VLMの導入で作業効率と床面積のスペース効率が向上し、従業員の移動時間を45%以上短縮することができる。
このほか、マウザーの物流センターには複数のUltipackおよびI-Pack機(1分間に最大14件の注文を処理できる、出荷品のシーリングおよびラベリングのための高度な自動化システム)、OPEX Perfect PickシステムやAutoStoreシステムも導入されている。
マウザーのグローバル物流センターは、米国テキサス州ダラス・フォートワース大都市圏にある78エーカーの本社敷地内にあり、1200を超えるメーカーの100万種類以上のSKU数による膨大な在庫を取り扱っている。従業員は最新技術に柔軟に対応し、毎週何万件もの注文を処理(通常1件につき15分以内)している。
マウザーのビジネスオペレーション担当シニアバイスプレジデントであるピート・ショップ氏は「最新設備導入による物流センター自動化は、質の高い顧客サービスを提供するという私たちの目標達成への力となっている。また、弊社が導入するツールやシステムは、商品の市場投入までの時間短縮への新たな手段となる」とコメントしている。