ウェザーニューズは3月23日、リニューアルによって省電力化を図った法人向け高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」の販売を開始したと発表した。
今回のリニューアルでは、省エネで観測できるように基板を作り替えたことで消費電力を従来比で70%削減し、電気代を月額12円に抑えた。また、市販の太陽光パネルの電圧に標準対応したことで、電源として太陽光パネルを用いることが可能になった。同社調べでは、蓄電池を搭載した小型の太陽光パネル(15W)を使用した場合、無日照で4.5日間の稼働を確認している。
「ソラテナ」は、気温・湿度・気圧・風向・風速・照度・紫外線・雨量の8要素を1分ごとに観測する気象観測機。小型で設置しやすく、電源を入れるだけで観測を開始でき、ユーザーはパソコンやスマホを通して専用ウェブサイトから1分ごとの観測データをリアルタイムに確認したり、自動保存された過去の観測データを振り返ることができる。観測データはAPI提供でき、企業システムとの連携も可能。
ウェザーニューズは、農業における気象監視のほか、高速道路における路面凍結の注意喚起や、物流拠点における防災を目的とした雨量の観測、ドローンによる宅配サービスの安全運航等での活用を見込んでいる。