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商船三井/4社共同でバイオディーゼル燃料供給体制構築

2022年04月19日/IT・機器

商船三井は4月19日、大手資源商社のTrafigura Pte Ltd.(トラフィギュラ)およびTrafiguraグループ舶用燃料供給会社のTFG Marine Pte Ltdの4社は、MOLCT運航船の世界各地の補油港での本格的なバイオディーゼル燃料(BDF)供給について共同検討するための覚書を締結したと発表した。

この覚書に基づき、4社はMOLCT運航船隊のBDFの常用使用を可能とする、世界的なBDF供給体制の構築を目指し、検討を進めていく。

共同検討の一環として、MOLCTが運航するケミカルタンカー「NISEKO GALAXY」で、TFG Marineが供給したBDFを使用する試験航行を開始した。この船は3月上旬にオランダ・ロッテルダム港で約200トンのBDFを補油し、欧州を出港後、揚地の米ガルフまでの大西洋上において試験航行に成功した。

今回使用したTFG MarineのBDFは、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができ、従来の舶用重油に約3割の比率で混合する事により、25~30%のCO2排出量削減を見込んでいる。

商船三井グループでは2021年6月に発表した「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」において、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目標としている。その実現に向け「クリーン代替燃料の導入」戦略を掲げており、BDFを化石燃料に替わる有効な代替燃料の一つと位置付けている。商船三井とMOLCTは、今後BDFの導入促進を積極的に行い、海上輸送過程での温室効果ガス排出削減に貢献していくとしている。

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