アサヒビールは6月23日、博多工場(福岡市)の移転先に佐賀県鳥栖市を選定したと発表した。
移転先候補地はJR「肥前旭駅」から東へ500m程、県道336号線に面した同市幸津町に所在。土地譲受申込書を鳥栖市に提出しており、今後、土地売買契約に係る市議会の議決を経て正式決定する。
移転後の新工場「新九州工場(仮称)」は、2026年の操業開始を予定。ビール類・ノンアルコールビールテイスト飲料・RTD・アサヒ飲料商品などグループの多様な商品や容器の製造を行い、物流面での効率化と工場の操業度の向上を図る。移転先候補地の面積は27万m2と博多工場の2倍以上となり、年間生産量は1.3倍を想定している。
今回の移転に伴い、九州エリアへ出荷する大部分の商品が新工場で製造・出荷されることとなる。九州エリア内の需給率向上と配送距離短縮によって、従来比30%の物流によるCO2排出量削減を見込む。
なお、博多工場の操業は2025年末をめどに終了、跡地活用は現時点で未定としている。
雪印メグミルク/生産機能集約し、生産中止の工場を配送拠点として利用