川崎汽船グループは7月14日、Emirates Global Aluminium社(EGA社)と脱炭素化に向けた取り組みの共同研究のための協議会を設立する覚書に署名したと発表した。
<署名セレモニーの様子 左から川崎汽船の田口雅俊常務執行役員、EGA Simon Storesund(Chief Supply Chain & Business Development Officer)“K”Line Pte Ltd. 鶴川隆彦President & CEO>
同社グループはEGA社の前身であるDubai Aluminium社が1979年に創立以来、長きにわたり同社の原料輸送に従事し、2019年からケープサイズによる年間500万トンのボーキサイト長期輸送契約を開始するなど、関係を深めてきた。今般、両社は共通の目標である2050年までのネットゼロエミッションに向け、新たな技術や燃料など、お互いの知見を活かし、海上輸送におけるGHG削減に共同で取り組むことで合意したもの。
同社は5月9日に公表した中期経営計画で、鉄鋼原料やボーキサイト輸送事業を低炭素・脱炭素化を機会とした成長の牽引役となる事業の1つと位置づけた。同社は変化する顧客ニーズにも的確に対応するべく、海上輸送に関わる脱炭素化を通じて、顧客とのパートナーシップを深化させ、力を合わせて地球環境と社会への貢献をしていくとしている。