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iLabo/既存ディーゼルエンジンの水素エンジン化で資金調達

2022年07月26日/SCM・経営

iLaboは7月26日、日本政策金融公庫から資本性ローンの資金調達を実施したと発表した。

これによりリソースへの投資を加速し、既存ディーゼルエンジンの水素エンジン化「水素化コンバージョン」技術の開発を促進し、水素社会の早期実現を目指す。

<水素化コンバージョン技術開発で資金調達>
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同社は現在、早期の水素社会の実現を目的に環境省より受託を受け、既存の軽油で走行するディーゼルエンジントラックを、水素燃料で走行する水素エンジントラックに改造する水素化コンバージョン技術の開発を進めている。

資金調達の目的として同社は、「新型コロナ感染症拡大の影響によるロックダウンに起因したサプライチェーンの混乱を理由とする部品調達の遅延が発生し、納品遅れによる運転資金需要増加に対応するため」としており、これにより水素化コンバージョン技術の開発促進と、発電機・船舶・重機・建機といったCO2排出量が多い重量機器への応用を計画通り実行することが可能となる。

来年4月には、水素エンジントラックの貨物輸送を通して、安全性・実用性・経済性の実証実験を行う予定。同プロジェクトでは、乗用車と比較して稼働率が高く水素需要の拡大が見込める商用トラックへの水素化コンバージョンの実施と共に、主にトラックターミナルに設置するBtoB型水素ステーションの経済性評価を含む、実行可能性調査を実施する。

iLaboは、物流業界を中心に利用される総重量8tクラスの重量車をターゲットとした水素化コンバージョンをはじめ、当該技術を発電機・船舶・重機・建機などに利用されるエンジンへの応用も含め、CO2排出量の削減と水素需要の拡大による早期のカーボンニュートラル達成を目指すとしている。

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