ESRは8月18日、横浜市のマルチテナント型物流施設「ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター1」(ESR 横浜幸浦 DC1)で、神奈川県と川崎市による「広域物資輸送拠点の開設訓練」が実施されたと発表した。
神奈川県として実際に協力予定の施設を使用して実施する訓練は、今回が初めて。
<ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター1>
ESRは災害時に神奈川県の協力要請に基づき、神奈川県内の同社の物流施設内のスペースを提供し、広域物資輸送拠点の開設支援を行うため、「災害時における広域物資輸送拠点の開設等に関する協定書」を2021年12月21日に締結している。
<神奈川県による支援物資の受入れ訓練の様子>
同訓練は、大規模災害発生時の国からのプッシュ型支援を想定し、神奈川県が広域物資輸送拠点の開設、支援物資の受入れ、仕分けを行うとともに、これら支援物資を避難所に配布するために川崎市が設置する地域内輸送拠点への輸送に関するシミュレーションを行うことで、実災害時における課題の抽出を図ることを目的としている。
<支援物資の輸送・荷下ろし>
ESRは広域物資輸送拠点を設置するための物流施設内のスペースの提供を通じ、同訓練に参加。また、AZ-COM 丸和・支援ネットワーク(AZ-COM)もトラック・フォークリフトの提供と支援物資の輸送協力を通じ、同訓練に参加した。
<支援物資を拠点地域ごとに仕分け、積込み>
同訓練では、飲料水・食料・毛布・オムツ・粉ミルクの5品目・計60箱をプッシュ型支援物資と想定し、AZ-COMが神奈川県の災害救助用備蓄物資保管倉庫から4tトラック1台に積込み・「ESR 横浜幸浦 DC1」へ輸送。神奈川県が物流施設内のスペースで荷物の受入れ・仕分けを行い、AZ-COMが地域内輸送拠点である川崎市中央卸売市場北部市場へ輸送し、川崎市が物資到着確認を行った。
ESRは神奈川県内に「ESR 横浜幸浦 DC1」を含む4つの物流施設を稼働しており、さらに今月末、川崎市川崎区に竣工予定の「ESR 川崎浮島ディストリビューションセンター」のほか2プロジェクトが建設中だ。同協定は、この7プロジェクトに加え、同社が今後新たに開発する物流施設も対象としている。
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