LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ケネディクス/物流施設を裏付け資産に不動産STOで70億円調達

2022年08月19日/物流施設

不動産アセットマネジメント会社のケネディクスは8月18日、デジタル証券を発行して資金調達を行う不動産セキュリティ・トークン・オファリング(不動産STO)の第三弾として、資産規模146億円の物流施設「ロンコプロフィットマート厚木Ⅰ」を裏付け資産とし、発行価格の総額が69億1500万円(発行価額の総額66億3148万円)となる不動産STOによる資金調達を完了したと発表した。

<ロンコプロフィットマート厚木Ⅰ>
20220819kenedix1 520x347 - ケネディクス/物流施設を裏付け資産に不動産STOで70億円調達

投資対象不動産となった「ロンコプロフィットマート厚木Ⅰ」は、神奈川県内に昨年8月竣工した3.5万m2の物流施設。施設の特徴として同社は、1.主要高速道路の結節点へのアクセスが良い良好なロケーション、2.テナントニーズに応える築浅かつ希少な大規模物流施設であること、3.上場企業グループ会社を中心としたテナント構成による安定的な賃料収入が期待できるなどの点をあげている。

不動産STOとは、ブロックチェーン技術により権利移転などを行うデジタル証券「セキュリティ・トークン」を発行し、資金調達を行う手法。裏付け資産を不動産やそれに係る権利とするもので、実物不動産よりも売買流動性が高く、小口で投資できるようになることが見込まれている。

ケネディクスは、不動産STOの取り組みとして、2021年8月に日本で初めて公募型不動産STOを実施。その第三弾となるのが「ケネディクス・リアルティ・トークンロンコプロフィットマート厚木Ⅰ(譲渡制限付)」だ。

一口当たり100万円の発行価格で、主幹事会社である大和証券を通じ、幅広い投資家へ募集を行ったところ、多くの投資家から投資需要があり、「日本における不動産STOとしては過去最大の資金調達額、また世界的に見ても大型となる不動産STOの募集を成功裏に完了した」と、同社。

今後、デジタル技術を活用した証券化手法である不動産セキュリティ・トークンを、REIT(不動産投資信託)、私募ファンドに次ぐ「第三の事業の柱」とすべく、具体的目標として2030年までに市場全体で2.5兆円の不動産がセキュリティ・トークン化されている未来を目指すとしている。

■ケネディクス・リアルティ・トークンロンコプロフィットマート厚木Ⅰ(譲渡制限付)
https://www.kdx-sto.com/fund_003/index.html

■投資対象不動産の概要
物件名称:ロンコプロフィットマート厚木Ⅰ
所在地(登記簿):神奈川県厚木市三田字下新田2052-1他
交通:圏央道「圏央厚木」ICまで1.5㎞
延床面積 E棟:1万6068.66m2、W棟:1万8897.73m2
建築時期 E棟:2021年8月、W棟:2021年8月
テナント総数:3
鑑定評価額:146億円(2022年5月1日)
還元利回り:(直接還元法 3.2%
稼働率:100.0%(2022年5月末日現在)

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース