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アダストリア/“人が主役”のEC物流センターに全面リニューアル

2022年09月01日/物流施設

アダストリアは9月1日、グループ物流子会社のアダストリア・ロジスティクスが運営する茨城西物流センター(茨城県東茨城郡)内のEC物流センターを全面リニューアルし、同日本格稼働したと発表した。

オークラ輸送機が提供する、AGVによる歩行レスピッキングシステムや、PTI・LED仕分け機などのマテハン機器を導入し、効率的でスタッフが働きやすい物流オペレーションを実現した。

<EC物流センターを全面リニューアル>
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<アダストリア・ロジスティクス 茨城西物流センター>
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アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」など、グループで30を超えるブランドを国内外で約1400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーン。成長戦略のひとつに「自社ECの成長加速と楽しいコミュニティ化」を掲げ、自社EC .st (ドットエスティ)の売上高は2022年2月期に311億円、会員数は1400万人を超える。

<120台のAGV(自動搬送ロボット)が稼働するGTPエリア>
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<人は歩かず、棚が手元に運ばれる>
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今回のリニューアルの目的は、将来の自社ECのさらなる成長拡大への対応と、出荷業務の効率化とスタッフの作業負荷低減による働きやすさの実現。EC物流センターにはAGV120台、POD(移動棚)1400台をはじめとするマテハン機器を導入した。

リニューアルにあたりテーマとしたのは、「“人”が主役の物流センター」。マテハン機器・システムメーカーのオークラ輸送機と共働し、アパレル・生活雑貨・コスメ・インテリアなど多岐にわたるマルチカテゴリー展開をするアダストリアグループの事業特性を踏まえ、最適な機械化・自動化の形を設計している。

<PTI・LED仕分け機>
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<LEDライトのガイダンスに従って、オーダー別に仕分ける>
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ピッキング作業では、1万9834.68m2の広い倉庫内を歩き回って商品を探す必要がないよう、“人”が歩かないことを念頭に棚の配置や導入機器を設計・選定。その一方で、割れ物の梱包やギフトラッピングなど、働く“人”の手を介することで、受け取る“人”にとっての付加価値を生む作業に、充分に人員を配置することが可能となった。

<従業員休憩室>
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このほか、従業員休憩室も全面改装し、ブランド店舗の内装デザインを手掛ける社内の店舗デザインチームにより、ファッション企業らしいオシャレで居心地の良い空間に生まれ変わった。

今回のリニューアルにより同社は、1日あたりの出荷可能件数は従前の最大1万9000件から最大3万4000件に増加、作業生産性は現状の運用と比較して約1.6倍の向上を見込んでいる。

■アダストリア・ロジスティクス 茨城西物流センター概要
所在地:茨城県東茨城郡茨城町中央工業団地1-15(GateA)
倉庫面積:茨城西物流センター全体 4万9586.7m2
うち、toB(店舗)物流センター 2万9752.02m2
   toC(EC)物流センター 1万9834.68m2

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