アダストリア、バロックジャパンリミテッド、TSIホールディングス、ユナイテッドアローズの4社は8月21日、2023年10月に発足した「アパレル物流研究会」の活動内容を公表した。
研究会ではこれまで、国内における店舗向け共同配送や、ECモール向け共同配送、海外からの調達領域での共同輸送など、さまざまな実証を行ってきた。
複数の実証を通じて、一般的に共同輸配送の課題とされる集荷・配送の時間調整やトラック・コンテナの積載率の確保について、出荷元(各社物流拠点)や配送先(各社出店施設・物流拠点)ごとの荷量を十分に確保することで輸送効率改善が期待できることが明らかになったことから、物流拠点の地域や商材の種類、納品形態などの共通のニーズをもつ企業が集まることで、新しいルートやメニューを開拓する可能性が広がるとしている。
また、より上流(海外調達の場合は生産地)から合流するメリットも見えてきたことから、視点を広げることで多様な可能性や選択肢があることも判明した。
今後は参加企業が増えることで高い成果が得られるという考えのもと、業界の課題解決に向けて引き続き足並みを揃えて取り組みを進める。
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