オークラ輸送機は7月9日、サントリープロダクツの飲料水工場(長野県)に、同社のパレット自動積み込み装置「トラックローダVL-5」を4台納入した事例を公開した。
<トラックローダ納入事例 動画>
同工場では、年間最大3300万ケースの生産能力を備えている。サントリーの次世代モデル工場と位置付けられており、DXによる高度な生産管理システムやトレーサビリティなどスマート化を追及するとともに、CO2排出実質ゼロを実現している。
また工場内では自動搬送ロボットをはじめ、最新のマテハン機器を活用し、物流の省人化にも取り組んでいる。
今回、出荷ヤードに導入したVL-5は、自動倉庫から出庫される製品パレットをストレージ部で1車分溜め置き、大型トレーラの後部から一挙に送り込む。高さの異なる車両でも自在に対応することができ、積み込み時に発生する荷重変化による荷台沈下にも、車両後部の沈下防止リフタで一定高さを維持することが可能だという。
VL-5の導入より、大型トレーラ1車に28パレットを約3分で積込むなど、工場が目指す「自動化技術による省人化」に貢献。荷待ち時間も大幅に削減し、2024年問題に対しても大きな成果につながっているという。
サントリープロダクツでは「構内物流のボトルネックとなるのがトラックヘの積み込み。フォークリフトですき間なく積むには熟練技術が必要だが、最近では人材確保も困難。トラックローダはそうした問題をすべて解決してくれ、2024年問題を克服していく上でも、導入に踏み切って正解だった」とコメントしている。