吉田運送は9月5日、茨城県の坂東デポをインランドコンテナヤードとしての使用に耐えられるようハード、ソフト面を強化、8月1日にオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)ジャパンとしては初の内陸CYに指定され、協業をスタートしたと発表した。
これにより、内陸スルーB/L輸送が可能となり、坂東デポを輸出・輸入の拠点として活用することができるようになる。
<インランドコンテナヤード設置>
従来は、海に接する港湾施設までが船会社のサービス範囲だったが、内陸スルーB/L輸送では、内陸のCYまでにサービス範囲が広がる。直接内陸CYへ輸入でき、内陸CYから輸出ができるため、物流の効率化が図れるとともに、責任範囲も明確・単純になり利用者に大きなメリットがある。
同施策について「コロナ禍や異常気象などにより、物流に与える影響が常態化する中、物流の安定化の一助となり、また2024年に見込まれている総労働量規制の開始をはじめとする働き方改革にも寄与するもの」と同社。最大の輸出・輸入地帯である北関東を網羅的にカバーするデポの施設を進め、荷主、船会社、他のデポ運営業者、運送業者など、各ステークホルダーとの協調により、さらなる物流効率化と業界の発展に貢献したいとしている。
■坂東コンテナターミナル概要
住所:茨城県坂東市半谷224-15
保税地区:26W45
利用者コード:2BYDU
収容能力:700FEU