雪印メグミルクは9月16日、家庭用市乳商品並びに業務用商品の一部について、2022年11月1日出荷分より価格改定を実施すると発表した。
国内の酪農経営を取り巻く環境は、国際的な穀物・エネルギー等の価格高騰や円安の進行により、生乳生産コストが急激に上昇し、厳しい状況となっている。
このような状況の中、酪農生産基盤を守り、国産牛乳・乳製品の安定的供給を図るため、同社は2022年11月より生乳取引価格(以下乳価)を引き上げることで生産者団体と合意した。
さらに、主要原材料や包装資材、エネルギー、物流費等のコストも上昇しており、乳価の引き上げとあわせて大幅なコストアップが続くことが見込まれている。
同社としても、様々なコスト削減策で内部吸収すべく取り組みを進めているが、これらのコストアップは企業努力による吸収の範囲を超えるものであることから、価格改定を実施することになったもの。
■改定内容
家庭用
市販用 メーカー希望小売価格 改定率 4.0%〜12.5%
宅配用 メーカー出荷価格 改定率 5.3%〜8.3%
業務用 メーカー出荷価格 改定率 7.4%〜9.2%
雪印メグミルク/生産機能集約し、生産中止の工場を配送拠点として利用