アライプロバンスは10月7日、昨年10月に竣工した物流施設「アライプロバンス浦安」での外構計画が、2022年度のグッドデザイン賞を受賞したと発表した。
受賞作品はバス待合所、休憩所、ランドスケープ(浦安物流倉庫プロジェクト)で、デザイナーはSUGAWARADAISUKE建築事務所の菅原大輔氏。
この計画は、工場跡地に建設される物流倉庫の外構計画。敷地は前面道路に地域の交通拠点となるバス停を備え、かつ海岸線に沿った特殊な場所であった。緑化条例により現れる緑地帯を活用した3つの庭とバス待合所によって、無機質な臨海鉄鋼団地の海と土地と人間の営みの関係を編み直し、有機的で豊かな新しい物語とその風景の再構築を目指したもの。
審査委員からは、「倉庫が立ち並ぶ港湾エリア。こうした人の拠り所が少ない地域のバス停だが、ただ標識とベンチだけだったら、バスを待つ時間は苦痛でしかないだろう。ここではバス停が敷地のランドスケープの一要素としてヒューマンスケールでデザインされ、海辺のおおらかな風景を眺めながらバスを待つことが出来る。ランドスケープのデザインによって、工業団地の中に人が海と向き合う穏やかな時間を取り戻している」とのコメント。
同社では、今後も地域に根差した総合不動産会社として人と街との結びつきを意識しながら、社会に向けた新たな価値を創造していくとしている。
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