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ファーマインド/果樹生産参入、物流ネットワーク活用し地域貢献

2022年11月09日/SCM・経営

青果の総合流通企業であるファーマインドは、今年5月に茨木県かすみがうら市で和ナシ生産に本格参入し、同社が全国規模で展開するコールドチェーンを活用し地域貢献をめざしている。11月8日、同県の大井川和彦知事と面談し、県農業のさらなる発展について語り合った。

<左から、ファーマインド 堀内達生 社長と大井川和彦 茨城県知事>
20221109farm - ファーマインド/果樹生産参入、物流ネットワーク活用し地域貢献

国産果実は、優良品種の開発などにより需要が高まり、価格は上昇傾向にあるものの、定植から収穫までに年数がかかるため新規参入が少なく、農家の高齢化などにより国内の栽培面積は年々減少している。このようななか茨城県では、幸水、豊水、あきづきなど人気品種を大規模に栽培し、出荷リレーをしていく計画で、また省力化栽培を取り入れることで、年齢や性別を問わない農作業の環境整備を行い、県内の多様な雇用にもつなげていきたい考えだ。

同社は、今年5月に「ファーマインド茨城農園」を設立。全国規模のコールドチェーンと情報ネットワークを核とした青果の総合流通プラットフォームで、県内生産者に貢献する。全国14か所の青果センターを中心とした物流ネットワークを活用し、県内で生産された青果物を鮮度と品質を保った状態で産地から消費地まで配送し、またファーマインドの物流と組み合わせることで小ロット輸送も可能となり、物流の構築やコスト削減にもつなげる。さらには、資本・業務提携する全国農業協同組合連合会を始めとするJAグループとの連携も図り、今後、青果の総合流通プラットフォームを拡大していく。

現在「ファーマインド茨城農園」は約5.4haの土地(栽培面積約3.3ha)を取得しており、2025年春には栽培面積を30haへと拡大する計画。また、県内の遊休施設活用として廃校などの利用を検討しており、農業機械の保管所や青果物のパッキング場として活用していく。

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