YEデジタルは7月、倉庫自動化システム(WES)「MMLogiStation」にGTPシステム導入現場で使いやすくする新たな3つのオプションをリリースする。
GTP(Goods To Person)システムは、作業者が商品を取りに行くのではなく、商品が作業者の手元に運ばれてくる仕組みだが、GTPシステムが導入された現場では、工程によって設備メーカーごとに異なるピッキング指示画面が存在するため、作業者は複数の画面を使い分ける必要があった。
「GTP系作業画面モジュール」では、YEデジタルのWES側でピッキング指示画面を共通化することで、どの設備でも同じ画面で作業が可能となり、作業効率が向上する。
「棚卸計画作成機能」では、WES側で棚卸計画を立てることで、例えばオリコン単位で棚卸実施と実施結果の管理が可能となり、現場に適した計画が立てられる。また、在庫チェックも画面上で実施でき、準備や集計の手間を削減する。これまでは、GTPシステムの導入により保管場所が細分化されているため、現場では順番に棚卸を行う必要があった。
「ダッシュボード機能」では、WES導入で生まれる業務データを生かし、工程ごとに設備稼働状況や作業の進捗をさまざまなグラフィカル表示することで、視覚的に把握が可能になる。これにより、現場での早期の気づきと改善を促進する。またタイル式のダッシュボード機能で、ユーザごとにレイアウトを調整できるので、必要な情報を現場ごとに最適化して表示可能だ。
これら新オプションにより、倉庫DXに“使いやすさ”をプラスする作業支援機能を強化する。
YEデジタル/倉庫自動化システムとロジザードの倉庫管理システム連携強化