SBS東芝ロジスティクスは11月11日、日本包装技術協会東北支部が主催する「2022日本パッケージングコンテスト入賞作品事例発表会」で、11月7日に受賞事例について講演したと発表した。
同協会の東北支部では、包装の技術、材料、最新の話題など包装に関わるテーマを幅広く採用し、WEBフォーラム(オンライン講演会)を企画している。発表会ではその一環として、日本パッケージングコンテストで最上位の賞となる「ジャパンスター賞」を受賞した2事例を紹介することとなり、全国から119名が参加した。
同社が講演したのは、2事例のうちの一つである「日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長賞」を受賞した「リチウムイオン電池100%リサイクルEPSと極限収納」。東芝、積水化成品工業と共に、持続可能な環境視点と効率改善視点で取り組み推進してきた包装改善事例となる。
素材には、欧米などの包装廃棄物特定重金属規制に準拠できる「リサイクル材100%の発泡スチロール」を採用。所定の包装貨物試験強度を満たしつつ、製品収納間隔の極限まで縮小化することで、1包装あたりの製品収納数を25%向上させ、輸送効率の向上、並びに、製品1個当りの発泡包装材使用量、包装・輸送コストとCO2削減を実現した。
同社は、輸送効率、SDGs視点での包装設計および改善に加え、製品開発段階まで遡り製品形状や寸法等に対し積極提案を行う「DFL(Design for Logistics)」を推進している。ロジスティクス戦略提案とそれを実現する4PLに不可欠なこの技術力を通じて、顧客と社会に貢献していくとしている。
SBS東芝ロジスティクス/JILS主催の大会で2拠点の改善事例発表