NECは12月5日、日本インダストリアルデザイナー協会によるJIDAデザインミュージアムセレクションVol.24において、最高位の「ゴールドセレクション賞」を受賞したと発表した。
今回の受賞は、「2022年度 グッドデザイン賞」に続き、2つ目の受賞となる。今回の受賞をきっかけにプロジェクトの認知を広め、さらに事業化を推進するとしている。
「協調搬送ロボット」は、「空間全体を理解して制御する」という新しい概念に基づいた、搬送ロボットサービス。天井に設置したセンサーカメラが人の動きや荷物の場所など倉庫内の状況をリアルタイムに把握し、中央管制システムが全てのロボットを統率し制御する。事業環境に変化が生じた際も大規模な設備変更は不要となり、刻々と変化する人の動線や倉庫のレイアウトにも柔軟に対応が可能となる。
また、多様なリテラシーのユーザーが慌てることなく対処できるインタラクション設計など、人とロボットとが協調し続けるシステムをデザインしている。人とロボットが同じ空間で安全かつ効率的に稼動できるサービスの実現により、物流現場の働き方を変革する。
審査員コメントでは、「2体のロボットで台車を挟み搬送するプロダクトである。天井のカメラで空間全体を把握し動くため、イレギュラーな状況や人の動きにも対応して稼働することができる。人手不足が深刻な物流現場の課題に高度な解決策を提示している点、独自の遠隔制御技術と2体で挟むというアイデアでこれまでにない形のソリューションを実現している点を評価した。また、2体で協力して運ぶような姿が良い」(審査委員/濱田 秀之)。
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