日本郵便は12月5日~23日にかけて、三重県熊野市でドローンによる郵便物などの配送を試行している。
同試行は、入鹿郵便局(三重県熊野市)の配達エリアである木津呂地区の住民を対象に実施。入鹿郵便局で配送物をドローンに搭載し、木津呂地区の受取人宅とその近隣の配送ポイントに向けて郵便物などを配送している。
ドローンは、郵便局敷地内からの遠隔監視・操作によって、あらかじめ設定した経路に沿って配送エリアに向けて自動で飛行。到着後、着陸もしくは投下によって荷物を配達し、郵便局へと帰還する。
<手前が今回使用したドローン(奥は12月6日に発表された新型機)>
今回使用したドローンは、ACSL製「ACSL-PF2」。日本郵便が東京都奥多摩町で実施してきたドローン配送実証実験でも使用されてきた機体だ。最大航続距離は10km、最大積載量は1.7kgで、非常用のパラシュートを搭載している。
日本郵便は、2016年度から輸配送業務へのドローンの活用を検討。2019~2021年度まで3か年にわたり、東京都奥多摩町で現行法制下での中山間地での省人化配送モデルを検証してきた。
今回の配送試行は、これまでの検証結果を踏まえ、新たな実用化に向けた候補地で実施している。今後は、2023年度以降のドローン配送サービスの実用化を見据えて取り組みを推進するとしている。
■試行概要
期間:12月5日~23日
運行区間:入鹿郵便局(三重県熊野市紀和町板屋78-4)配達区内
実施主体:日本郵便
協力:ACSL(ドローン「ACSL-PF2」の提供、運航支援)
三重県・熊野市(地域、関係団体などとの調整支援)