キャセイパシフィック航空(本社:香港)は2月27日、航空貨物事業のキャセイパシフィック・カーゴの名称を「Cathay Cargo(キャセイ・カーゴ)」に変更すると発表した。
今回の変更は、今後より一層ブランドの強化を図るために行う同社の包括的なリブランディングに伴うもの。キャセイ・カーゴは、香港本社でのマスターブランドであるキャセイならびに、旅客事業のキャセイパシフィック航空、日々のライフスタイルを提供するキャセイパシフィックなどの事業別サブブランドが目指す方向、ビジョンと価値に足並みを揃える。
キャセイ・カーゴは、世界70以上の就航地へ、200機以上の航空機で貨物を輸送している。航空貨物事業への継続的な投資により近年、エクスプレスソリューションを提供する「キャセイ・プライオリティ」や、医薬品ソリューションを提供する「キャセイ・ファーマ」など、事業の刷新を図ってきた。
また、国際郵便物ソリューションを提供する「キャセイ・メール」も同年3月にサービスを一新する予定で、これら新規ソリューションの導入により、貨物状況の可視化等新しいデジタル技術を用いて、温度変化に敏感な医薬品の輸送や効率的で信頼性の高い貨物輸送サービスに対する需要の急増に対応する。
キャセイ・カーゴは、テクノロジーにも投資している。低消費電力でデータ通信ができるBluetooth Low Energyを活用し、空港間の貨物の移動をほぼリアルタイムで追跡できる「ウルトラ・トラック」や、24時間使用可能で直感的なインターフェースにより、スペース確約機能も提供するオンライン予約サービス「クリック&シップ」がその一例だ。
さらに、今回のリブランディングの一環として、キャセイ・カーゴのウェブサイトをリニューアル。頻繁に使われる予約、追跡、フライトスケジュールなどの機能は、これまで以上にアクセスしやすくなり、最新のキャンペーンやソリューションの紹介などもわかりやすく掲載している。顧客や事業パートナーにより価値をもたらす様々な商品やサービスを提供するプレミアムなトラベルライフスタイルブランド、キャセイをマスターブランドとし、キャセイ・カーゴはその傘下の一員としてさまざまな先進的な取り組みを展開していく。
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