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ヨコレイ/自社最大収容能力、ベトナムに自動ラック採用冷蔵倉庫

2023年03月06日/SCM・経営

横浜冷凍は3月6日、ベトナムのロンワン省ベンルック県のフーアンタン工業団地(PAT)に、同社100%出資の現地法人設立および冷蔵倉庫の新設を決定したと発表した。

<冷蔵倉庫パース>
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発表によると、同社は現在タイ王国において、5拠点で冷蔵倉庫事業を展開し、現地でトップクラスのシェアを有しているが、ベトナムの現地パートナーや地元からの冷蔵倉庫進出要請もあり、アセアン地域における更なる事業拡大を目指すため、経済成長著しいベトナムに冷蔵倉庫を新設することとした。起工式は3月14日を予定しており、約2年後の竣工を目指している。

フーアンタン工業団地は、ホーチミン市の南西部ロンアン省に位置し、チュンルオン高速道路から約7分、ホーチミン市中心部より約60分、 ホーチミン市のコンテナターミナルであるカトライ港(将来は国内航路)より約70分という好立地にある。

<位置図>
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ベトナム南西部メコンデルタ地区と、ホーチミン市を繋ぐ物流拠点となっており、2025年にはベンルック―ロンタン間を結ぶ高速道路が開通予定。これにより、ベトナム南部最大の国際コンテナターミナルであるカイメップ・チーバイ港へのアクセスが容易となり、更なる利便性の向上が期待される。

同冷蔵倉庫は同社が長年培ったノウハウを取り入れた最新設備のほか、ヨコレイグループ初の自動倉庫(自動ラック)を採用、省人化・省力化を図る。冷蔵倉庫の規模はヨコレイグループ最大の収容能力約4万5000トン、収容パレット枚数は約1万8000枚で、内訳は自動倉庫分パレット1万5000枚以上、残りがカーゴナビゲーションシステム連動の移動ラック分となっている。

省エネ設備としては、大容量の太陽光発電設備880kW、冷蔵庫棟・事務所棟全館LED照明を導入。また、冷媒には自然冷媒であるアンモニア/CO2冷凍機を採用し、省エネ効果は従来のアンモニア冷凍機と比べ33%減、フロン冷凍機との比較では31%減の節電効果がある。同社初進出のベトナムの冷蔵倉庫も「人」、「もの」、「地球」にやさしい、次世代型冷蔵倉庫となる。

■ベトナム冷蔵倉庫の概要
住所:ベトナム ロンアン省ベンルック県フーアンタン工業団地内
構造・規模:鉄骨造平屋建て
敷地面積:4万5812m2(1万3858坪)
延床面積:1万7125m2(5180坪)
建築面積:1万7125m2(5180坪)
収容能力 4万5317t(約 1万8000パレット)
主な設備
・自動ラック設備(約1万5000パレット)
・大容量の太陽光発電設備(880kW)
・カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック(約3000パレット)
・フードディフェンス対応(入退館・監視カメラシステム)
・省エネ型自然冷媒冷凍機
・陽圧空調システム
工期:2023年3月~2025年1月予定

■ベトナム現地法人の概要
社名 :ベトナムヨコレイ有限会社 (ベトナム語:CÔNG TY TNHH VIỆT NAM YOKOREI/英語 :VIETNAM YOKOREI COMPANY)
設立:2023年3月(仮)
所在地:ベトナム ロンアン省ベンルック県フーアンタン工業団地内
資本金:306,085百万ベトナムドン(約18憶円)
事業内容:冷蔵倉庫業
株主:横浜冷凍(100%出資)

ヨコレイ 決算/10~3月の売上高は2.0%減、営業利益は64.7%増

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