大和ハウス工業は3月15日、花巻市で2棟目となるマルチテナント型物流施設「DPL岩手花II」開発に着工、また同市と「地震等の災害発生時における物資集積協力に関する協定書」を締結したと発表した。
＜「DPL岩手花巻II」外観パース＞
同施設は、マルチテナント型物流施設「DPL岩手花巻」（平屋建て・延床面積：1万3664.96m2、2021年3月竣工、満床）の隣接に建設する。立地は、東北自動車道「花巻IC」から約1.4km と近接し、釜石自動車道や秋田自動車道へのアクセスも容易なため、岩手県内だけでなく北東北エリアへの配送拠点としても優れている。また、JR東北本線「花巻空港駅」から約1km（徒歩約12分）に位置しているため、周辺の住宅街からも通勤に便利で、職住近接の就労環境が整っている。
＜位置図＞
施設概要は平屋建て、延床面積1万9255.31m2。最大3テナントの入居が可能で、約6200m2の区画から入居できるマルチテナント型物流施設。同施設は半導体・自動車部品関連、インターネット通販事業者や小売業者、東北方面への配送を手掛ける事業者に加え、近隣に工業団地も点在していることから、工業団地内で生産する商品の保管場所としても利用可能。また、地域の特性に対応できるよう、雪や雨などの天候の影響を受けずに荷物の積み下ろしや通行でき、最大20台接車可能なトラックバースを屋内に整備する。あわせて、各区画には事務所を設置することができ、120台分の従業員用駐車場と30台分の駐輪場も設ける計画。
花巻市では、これまで地震、局地的な豪雨や台風による洪水、土砂崩れなどの様々な災害への備えとして、他の行政機関や事業者などと災害時応援協定の締結を行ってきた。2020年7月には、同社がマルチテナント型物流施設「DPL岩手花巻」を開発するにあたり、「地震等の災害発生時における物資集積協力に関する協定書」を締結。そしてこのほど、「DPL岩手花巻II」においても同協定を締結することとなった。これにより両者は連携をさらに強化し、地域の安全・安心なまちづくりの取り組みを推進していくとしている。
＜締結式の様子＞
大和ハウス工業は、全国でBTS型物流施設・マルチテナント型物流施設を開発し、これまでに348か所、総延床面積約1243万m2の物流施設を開発。岩手県内においては、「DPL岩手北上」や「DPL岩手金ケ崎」など8棟、総延床面積約12万8000m2となる物流施設の開発を手掛けている。
■建物概要
名称：「DPL岩手花巻II」
所在地：岩手県花巻市二枚橋第5 地割216 他
交通：東北自動車道「花巻IC」から約1.4km、JR東北本線「花巻空港駅」から約1km（徒歩約12分）
敷地面積：3万7069.78m2（1万1213.61坪）
建築面積：2万0409.22m2（6173.78坪）
延床面積：1万9255.31m2（5824.73坪）
賃貸面積：1万9040.53m2（5759.76坪）
構造・規模：鉄骨造・平屋建て
建物用途：マルチテナント型物流施設
事業主：大和ハウス
設計・施工：平野組
着工：2023年3月15日
竣工予定日：2024年3月15日
入居予定日：2024年3月16日
