日本貨物鉄道(JR貨物)が3月15日に発表した輸送動向によると、2月の輸送実績はコンテナが144万8000トン(前年同月比7.0%増)、車扱が81万1000トン(5.9%増)で、合計225万9000トン(6.6%増)となった。
コンテナは、新型コロナウイルスと原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷の影響を受けたものの、前年は北日本地区で相次いだ雪害の影響を受けていたため、化学薬品、紙・パルプ、化学工業品、エコ関連物資を除く品目で前年を上回った。
品目別に見ると、農産品・青果物は、2023年は前年に比べて雪害の影響が少なかったことに加えて、北海道地区で玉葱の収量が平年並みであったことにより、作柄不良だった前年を上回った。
積合せ貨物と砂糖や菓子類などの食料工業品は、前年に雪害の影響を受け低調であったことから前年を上回った。
化学薬品は、需要の低迷等の影響を受け減送となった。
車扱は、石油が新型コロナウイルス感染症の影響緩和に加えて、前年に比べ安定した天候が続いたことによりガソリンを中心に前年を上回ったほか、石灰石が前年を上回った。