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シーアールイー/厚木市の内陸工業団地内、新たな物流施設着工

2023年04月03日/物流施設

シーアールイーは4月3日、神奈川県厚木市で開発を進める物流施設「ロジスクエア厚木II」について、2023年4月1日に着工したと発表した。竣工は2024年3月31日の予定。なお、同物件近隣の「ロジスクエア厚木I」については先月末に竣工し、既にテナント企業へ1棟全体を引渡し済み。今月から稼働開始している。

<「ロジスクエア厚木II」完成イメージ>
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<位置図>
20230403cre2 - シーアールイー/厚木市の内陸工業団地内、新たな物流施設着工

「ロジスクエア厚木II」の開発地は、グループ会社である土地再生投資を通じて2020年6月30日付で取得した、内陸工業団地内。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「相模原愛川」ICから約3.2km、国道129号線(厚相バイパス)至近に位置し、厚木市内、相模原市内への配送はもとより圏央道経由での東名高速自動車道、中央高速自動車道の利用により、広域物流拠点立地としても優位性を備えている。

同施設は地上5階建て(倉庫4層)、延べ面積1万8421.67m2(5572.55坪)の物流施設として開発される。トラックバースは、計17台の大型車が同時接車可能となっており、5台分の待
機スペースを配置する計画だ。

倉庫部分の基本スペックとしては、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は 1.5t/m2 (2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは各階6.0m 以上を確保。昇降設備については、荷物用エレベーター(積載荷重4.1t、60m/min)を2基、垂直搬送機2基、ドックレベラーを2基実装する計画。さらに、将来的なオペレーションの対応として、垂直搬送機1基増設を可能とする構造、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場等の確保等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を兼ね備えた同社の基本スペックを備えた施設となっている。

環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用。エントランスの天井面には国産天然木材を使った型枠材(木材の専門企業である MEC Industry 社の MI デッキ)を採用。内装仕上げ材としても兼用利用することで建物自体の炭素固定を促しCO2を削減、さらに、事務室の壁や床の内装には漁網や廃材などをリサイクルした建材を計画しており、環境や省エネルギーに配慮した施設計画として、BELS評価、ZEB、CASBEE-建築(新築)認証を取得する予定。

またエンバイオ C・エナジーにより、同物件屋根全面において太陽光発電システムを導入する予定で、発電した電力の供給を受けて自家消費すると共に、FITを活用して余剰売電する計画。発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入も予定だ。同社は、「ロジスクエア」シリーズにおいて環境に優しい自然エネルギーを活用することで、脱炭素社会の実現に向けた社会的責任を果たしていくとしている。

■開発プロジェクト概要
施設名称:ロジスクエア厚木II
所在地:神奈川県厚木市上依知字上ノ原
敷地面積:1万0033.04m2(3034.99坪)
用途地域:工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 地上5階建て(倉庫4層)
延ベ面積:1万8421.67m2(5572.55 坪)(予定)
着工:2023年4月1日
竣工:2024年3月31日(予定)
設計施工:錢高組

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