UDトラックスは4月4日、新型トラクター「クオンGW 6×4」を発売した。
＜クオンGW 6×4＞
同日行われた発表会で、同社の丸山浩二社長は同車について「トラクターに求められる基本性能、走る・曲がる・止まる・つなぐ、という4つの領域でUDトラックスの持てるすべてを投入した」とし、「エンジン、トランスミッション、ブレーキシステム、操舵システムで大きな進化を遂げた」とコメント。開発段階から一部のユーザーに先行で試作車に乗ってもらったが「重量物を運ぶトラックでありながら、その運転のしやすさに好評をいただいた」と自信をみせた。
また発表会では、同社が実施したドライバーの実態調査をもとに、トークセッションも実施。NX総合研究所の大島弘明常務取締役、日本自動車ジャーナリスト協会の西村拝理事、ジャーナリストの橋本愛喜氏が登壇し、2024年問題をはじめとした物流業界の実情や課題、将来に向けた展望なども話し合われた。
＜左からUDトラックス 開発部門松永浩史チーフプロジェクトマネージャー、丸山浩二社長、西村 拝理事、橋本愛喜氏、大島弘明常務＞
今回、13年ぶりに復活した「クオンGW 6×4」は、UDトラックスのフラッグシップとなるモデル。最大530psを発揮する13リッターエンジンに、最新の12段電子制御AT「ESCOT-7」を組み合わせ、圧倒的なパワーで快適な走りを実現している。
さらに、21年より同社トラックに採用されているステアリング支援機能「UDアクティブステアリング」を標準装着したほか、降坂時でも高い制動力を発揮する大容量流体式リターダーを採用、第5軸荷重16トンと18トンクラスの国産車では初となるリヤエアサスペンション設定するなど、運転疲労を大幅に軽減する装備が採用されている。
