セイノーホールディングスは6月12日、「中長期の経営の方向性 ～ありたい姿とロ―ドマップ 2028～ 」 を決定し発表した。
それによると、1.PBR1倍超の早期実現に向けて、2.中長期の経営の方向性
～ありたい姿とロードマップ2028～、3.価値創造を支える無形資産、4.前中期経営計画の振り返りにより構成。
このうち、「中長期の経営の方向性～ありたい姿とロードマップ2028～」では、社長として考える成長ストーリーとして、まず、顧客の繁栄を最優先することが同社のセンターピンとしている。そして、環境対策と人出不足が顧客の困りごとになってくることから、Green 物流による効率化を推進。そのためには、人材への投資、One Stopな情報は協業やDXで、インフラ施設は自社投資と外部施設の積極的な活用で対応するとしている。そして、同社が物流を独占するのではなく、業界の窓口として他社利用を含むベストなパートナーを顧客に成り代わって設計するとしている。
これまでのPL中心の「中期計画」から、企業価値向上の道すじを描いた「中期ロードマップ」に変更。規模やPL中心の計画から脱して、キャッシュフロー、資本効率（ROE）、資本政策重視の経営に変えていく。これは、過去の中期経営計画が達成できていない現実を直視したもの。
＜Team Green Logisticsの目指す姿＞
＜ロードマップ2028 成長と資本効率改善を両立＞
中長期の成長の方向性として、「2024年問題を見据え、Green物流の実現に向けたプラットフォーム構築」、「事業基盤である特積み輸送を優位性に、効率化の推進とともに、安定的な成長」、「利益率の高いロジスティクス及び貸切輸送を成長エンジンに高利益体質へとシフト」を挙げている。
そして、「Team Green Logistics」～共に創り 未来に貢献する～をスローガンとする。日本が直面している少子高齢化や環境問題などの社会課題に対し、持続可能な物流ネットワークの最適化が必要である。我々は、オープン・パブリック・プラットフォームの概念のもと、サプライチェーン全体において環境配慮を促すため、顧客ならびに様々なパートナーとの連携を強化し、チーム一丸となって「Green物流」を共創していく。だからこそ、従業員ひとりひとりが企業理念に則り、互いを尊重し、顧客から選ばれる「物流を超えた」企業となるべく、「心をつなぐ」ことで未来に貢献する、としている。
