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三菱ロジスネクスト/北米AGV事業でドイツ企業と合弁会社設立

2023年06月16日/国際

三菱ロジスネクストは6月16日、北米地域でのAGV(無人搬送車)事業で、米国子会社のMitsubishi Logisnext Americasと、ドイツの総合物流機器メーカーであるユングハインリッヒ社との折半出資による新たな合弁会社、Rocrich AGV Solutions社(ロックリッチ)を設立することで合意したと発表した。

ロックリッチは、テキサス州ヒューストンに本社を置くほか、イリノイ州・マレンゴに拠点を有し、長年にわたる両社の協力関係を基盤に、北米地域の倉庫や工場の物流業務の自動化に向けたサービス拡大を目指す。2023年夏以降、各種規制当局の認可取得が完了次第、営業を開始する見込み。

Mitsubishi Logisnext Americasは、2005年からユングハインリッヒ社と協業関係にあり、その一環として、両社合弁で設立したMCJ Supply Chain Solutionsを通じて、ユングハインリッヒ社製AGVを販売してきた。また、Mitsubishi Logisnext Americasでは、三菱ロジスネクストグループ独自のRocla(ロックラー)ブランドのAGV製品も並行して販売している。

ロックリッチでは、これら2つのブランドをまとめて取り扱い、より合理的な体制を構築、顧客や販売代理店向け窓口の一本化によるさらに充実したサービスの提供を可能にする。

両社のブランドを総合的に扱うことで、標準仕様から特別仕様まで、幅広い種類のAGVや自動フォークリフトの提供を実現。

Roclaとユングハインリッヒの両ブランドは、長年の経験とともに、業界をリードするAGVの専門性を有しており、ロックリッチの設立により、それぞれの専門性をさらに活用、将来的には製品やサービスの一層の拡充を図る。

また、より優れた顧客・販売代理店のパートナーとなるため、ロックリッチは北米地域での組織体制を強化する。その戦略の一つとして、営業、AGV製品の据え付けや、アフターサービス要員を増強。それぞれの物流機器の自動化分野での深い専門性の効果的な活用により、北米市場での既存顧客向けサポートや顧客満足度の強化、新規顧客の開拓を加速させる。

さらに、ロックリッチは、三菱ロジスネクストグループが北米地域(アメリカ、メキシコ、カナダ)に持つ約570か所の販売代理店網による販売網を活用し、地域密着による最高レベルのサービス体制を確立する。

具体的には、24時間対応のヘルプデスクを含むアフターサービスから、近隣の販売代理店を通じた顧客からの各種問い合わせなどへの迅速な対応、さらに納入製品に対する定期メンテナンス、その他多岐に渡るサポートを含む。

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