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JILS/ロジスティクス大賞に加藤産業、エレコム等4事例が決定

2023年08月01日/3PL・物流企業

日本ロジスティクスシステム協会は8月1日、2023年度のロジスティクス大賞、受賞4事例が決定したと発表した。

同協会は、ロジスティクス推進に向けて優れた実績をあげた企業を表彰する「ロジスティクス大賞」を設けており、第40回目の開催を迎える。ロジスティクス大賞ノミネート委員会およびロジスティクス大賞選考委員会による厳正な審査の結果、今年度の受賞4事例が決定した。

ロジスティクス大賞 社会性特別賞を受賞したのは、加藤産業。テーマは「検品レス+伝票レスの同時実現による製配双方の物流業務効率化取組み」。同社とヤマサ醤油、日本パレットレンタルの3社の協働により、「検品レス」と「伝票レス」を同時に実現。検品レスにより検品作業時間を約60%削減、伝票レスにより各種事務作業を軽減、さらには納品車両台数の約20%を削減した。これからが広く活用されることで、物流領域のみならず社会全体の持続可能な成長へつながることへの期待感などが高く評価された。

同技術革新特別賞を受賞したのはMujin。テーマは「知能ロボットとAGV連携による多品種ケースハンドリングシステム」。同取組みでは、リアルタイムに周辺環境を把握し、最適な動作を生成する知能ロボットとAGVを連携させ、一括で管理する「多品種ケースハンドリングシステム」の構築に成功。物流現場、生産現場それぞれへの適用事例と成果を紹介した。

同技術革新奨励賞を受賞したのは、DENBA DISSと南日本運輸倉庫、DENBA JAPAN。テーマは「『温度管理から”鮮度管理”へ』鮮度保持テクノロジーがもたらす『次世代コールドチェーン』構築へ向けて」。鮮度保持テクノロジー(DENBA)を用いた食品鮮度管理手法と、5つの事例により、食材廃棄の軽減と販路拡大、加工品の原体管理の長期保管化を実現。さらには輸送における鮮度保持やトレーサビリティーの向上に取り組んだ。

同業務改革奨励賞を受賞したのはエレコム。テーマは「荷主とエンジニアリング会社の協業で実現した『歩かない』物流センターの構築 ~60%の省人化を実現したエレコム兵庫物流センター~」。兵庫物流センターの立ち上げに際し機械化、省人化を進めること、増加する小口出荷への対応力強化を目的に、センター業務の現状分析と改善策の策定をエンジニアリング会社との協業で実施。移転前のセンターに比べ約60%の労働力で出荷を可能にし、ピッキングと補充では歩行ゼロの「歩かない」物流センターを実現した。

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