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郷運輸/10m2を1か月単位で、倉庫シェアリングサービス開始

2023年08月08日/物流施設

郷運輸は8月8日、必要なときに必要なスペースだけを借りられる倉庫レンタルサービス「WAREHOUSE RAINBOW(ウェアハウスレインボー)」を岐阜県内の倉庫で開始したと発表した。

一般的な貸倉庫では、最低契約期間や決まった大区画スペースでの貸し出しが多いが、同サービスは短期間・小スペースで顧客ニーズに柔軟に合わせたサービスとなる。簡単に空き状況の確認や予約ができるシステムも導入し、顧客の利便性を向上させている。

<シェアリングサービスを提供する倉庫>
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同社は1983年創業の運送会社。今回、新事業として同事業をスタートする。背景として、主な取引先である中小製造業者が十分な自社倉庫を所有していないことが多いということがある。同社は、自社の空きスペースを貸し倉庫へと改修し、急な受注増減に細やかに対応できるよう、小スペースで短期間での利用が可能な「10m2を1か月単位での倉庫シェアリングサービス」を構築した。同社によると、こうしたサービスは日本初だという。

対象は東海地域の中小製造事業者。倉庫に併設する形で、社内運転手のためのジム・シャワー・仮眠室・休憩室も新設したほか、従業員満足度向上のための改革にも努めている。

提供開始日は2023年7月1日、倉庫の所在地は岐阜県不破郡。利用価格は、荷物取扱手数料20000円+日額単位50円/m2。同サイトの予約画面から、必要に応じてオンライン予約できる。倉庫内には監視カメラを設置するなど国際規格に準じた管理体制となっており、2.8t対応の床上式クレーンを2基設置しているため、大型荷物の移動も可能だ。

今後の展開として、同社は「今までは顧客の製品を運ぶだけの運送業だったが、保管サービスが加わり事業の相乗効果を期待している。また、社会のニーズに対応したサービス提供を行うことで、地域社会や日本全体の発展に寄与できるよう、これからも柔軟に新しい挑戦をしたい」としている。

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