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ロック/「ぶかぶか梱包」やめよう、2024年問題へPJ始動

2023年10月03日/SCM・経営

包装業界の老舗メーカーであるロックは10月3日、同社が中心となり、メーカーや物流業社などとともに「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」を立ち上げたと発表した。2023年10月より本格始動する。

同プロジェクトは、送る物に対して箱のサイズが大きすぎる「ぶかぶか梱包」から物に合わせたサイズで梱包する「ぴったり梱包」を推進するもので、2024年物流問題の解決の一助になることを目指している。

<物流の2024年問題に「梱包」からアプローチ>
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同プロジェクトの調査によると、小型の商品を注文したのに商品のサイズに合わない大きすぎる梱包の「ぶかぶか梱包」で届くケースに遭遇した生活者は、40%以上に上るという。この結果、本来商品自体は郵便ポストに収まるサイズであっても、箱が大きいため受取人が不在の場合には再配達が発生するケースもある。同プロジェクトの同調査では、再配達を余儀なくされた生活者は、2人に1人以上という結果となった。

また、送料が必要以上にかかってしまうこともあり、「ぶかぶか梱包」の場合と郵便ポストで受け取れる場合を比べると、最大4倍以上の送料の差が発生するという。

同プロジェクトは、再配達の原因などにもなる商品のサイズよりも大きすぎる「ぶかぶか梱包」から、商品のサイズに適した「ぴったり梱包」へのスイッチを、各EC事業者や流通業者などに向けて促し、梱包形態や配送の無駄を見直すことで2024年問題の解決に向けて挑戦していく。さらに、物流ドライバーの就労環境改善、生活者、環境面においても三方良しの世の中を目指す。

主な活動としては、「ぶかぶか梱包」がもたらす物流課題の見える化や、EC事業者、流通業者および生活者への理解促進、「ぴったり梱包」に適した資材や梱包方法の提案など。

<現在の配達の構造>
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<同プロジェクトが目指す配達の構造>
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現在、同プロジェクトにはメーカーや物流企業など、さまざまな分野の企業等が賛同している。同社の岡部真治社長は「ポストインサイズにすれば再配達が無くなり、小さい箱にすればトラックへの積載量が増える、何故それができないのか、できない理由が必ずあるはず。このような少しの疑問や違和感を『物を創る』会社として少しでも解消していくことができれば、今よりも少し良い世の中に変わるのではないか」とコメントしている。

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