飯野海運は10月5日、同社グループ会社の船舶管理会社イイノマリンサービスと合同で、重大事故を想定した対応訓練を同4日に実施したと発表した。
今回の訓練は、イイノマリンサービスで船舶管理を行う大型原油タンカーが揚地に向けて航行中、瀬戸内海において漁船団の漁網と接触し、漁船乗組員が海中に落下、行方不明者が発生したという想定のもと実施した。
＜緊急対策本部を設置＞
＜模擬記者会見の様子＞
訓練では、実際に本社に緊急対策本部を設置し、オンラインツールを活用して社内外関係者との連携や情報共有、緊急対応体制の確認を行った。また、事故対応訓練に引き続いて模擬記者会見訓練を行い、訓練後に危機管理コンサルタントによる講習を実施し、知見の拡充に努めた。
同社グループは、経営方針において「安全の確保を社業の基盤」と定めており、安全の確保を経営上の最優先課題の一つとしている。今回の訓練で新たに得た知見や改善点などをグループ全体で共有することにより、緊急対応体制をより強固なものとし、安全運航に努めていくとしている。
