日本GLPは11月22日、大阪府茨木市で延床面積約12万m2の先進的物流施設「GLP ALFALINK 茨木 3」を着工し、同日起工式を執り行ったと発表した。
同施設は、総延床面積約32万m2の大規模多機能型物流施設「GLP ALFALINK 茨木」の第3棟目で、3棟の中央に位置するマルチテナント型先進的物流施設として、2025年7月に竣工予定。現在、ケイシン他1社の計2社と着工前に賃貸借予約契約を締結されており、総賃貸面積2万8230m2の賃借が決定している。
＜「GLP ALFALINK 茨木 3」外観イメージ＞
＜公園完成イメージ＞
「GLP ALFALINK 茨木」は、「イコクルいばらき」という土地区画整理事業の一部として建設されており、「GLP ALFALINK 茨木 3」は、計画された3棟の中で、同区画内に立地予定の商業施設に一番近い位置に建設される予定。
敷地の入口には公園を整備し、散策路やベンチ、遊具などを備えた憩いの場を提供する。また、施設内には、コンビニエンスストアや従業員用のカフェテリア、ラウンジなどを設け快適な就労環境を整備し、一般の人々も入場可能なギャラリースペースを設け、入居企業による情報発信やイベントなどを開催する。
さらに、カフェテリアやイートインスペースを備えた共用棟と「GLP ALFALINK 茨木 1・2」へ直結するブリッジを設け、歩行者と車両の安全分離を実現、人々の交流や新たなビジネスの創出を促す。
＜共用棟と倉庫棟を結ぶブリッジ＞
＜ギャラリースペース＞
「GLP ALFALINK 茨木 3」は、地上6階建てダブルランプウェイを備えたマルチテナント型の施設で、最大20社が入居可能。各階にはバースを完備し、入居企業の効率的なオペレーションをサポートする。一区画2640m2（800坪）からの賃貸が可能で、1階には温度帯別や加工設備が設置できるなど、入居企業の多様なニーズに対応する。
このほか、トラック待機場近くにシャワー室を設け、ドライバーの労働環境向上に貢献。人材派遣会社が入居し入居企業の雇用確保をサポートする。また、隣接する「GLP ALFALINK 茨木 1」の6階には佐川急便の入居が決定しており、入居企業は効率的な荷物の出荷・集荷が可能となる。
場所は大阪府道14号沿い、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点となる「吹田JCT」から約6.2km。アクセスに優れ、近隣にトラックターミナルや卸売市場、鉄道貨物ターミナルなどの物流関連施設があり、物流拠点として高いポテンシャルを持っている。大阪内陸での人口密集地である北摂エリアに立地し、雇用の確保も容易だ。
BCP面では、地震対策として免震PC造を採用。非常用発電機や井水利用装置、ダブルランプウェイの各階アクセスの装備し事業の継続性を確保する。環境配慮として太陽光発電設備の設置を検討している。
日本GLPの帖佐義之 社長は「ブリッジで繋ぐ共用棟にはカフェテリアを、また施設内にギャラリースペースも設置予定で、入居企業と地域の方々の交流の場となり、物流を通した地域経済・地域コミュニティの発展への貢献を目指したい」とコメントしている。
■施設概要
施設名：GLP ALFALINK 茨木 3
所在地：大阪府茨木市南目垣・野々宮区画整理事業地内
敷地面積：約4万7000m2
延床面積：約12万m2
構造：地上6階建て、免震造
着工：2023年11月
竣工：2025年7月末（予定）
認証取得：LEED GOLD 認証、ZEB Ready 認証取得（予定）
