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三菱地所/神奈川県で2棟・計35万m2の物流施設を竣工

2023年12月01日/物流施設

三菱地所は12月1日、神奈川県座間市で延床面積約17万8700m2の「ロジクロス座間」を11月30日に、また相模原市中央区で同約17万900m2の「ロジクロス相模原」を12月1日に、それぞれ竣工したと発表した。

両施設は、ともに免震構造を採用したマルチテナント型物流施設で、同社最大規模の物流施設開発となる。

<ロジクロス座間>
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ロジクロス座間は、地上5階建て延床面積約17万8700m2のダブルランプウェイを備えたマルチテナント型物流施設。高速道路からの距離は、東名高速道路「綾瀬スマートIC」から5.2km、「横浜町田IC」から8.1km、圏央道「県央厚木IC」から8.3kmに位置しており、鉄道駅は相模鉄道本線「さがみ野駅」と小田急江ノ島線「南林間駅」の2駅を利用できる。

<1階南側ラウンジ>
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特徴として、「オアシス」をテーマにフジタのインテリア室が監修、三菱地所グループのメック・デザイン・インターナショナルが家具選定したラウンジのほか、売店、貸会議室、シャワールーム、ランドリールーム他共用部の充実やシェアサイクルステーションの設置等、施設内で働くテナント従業員に快適な環境を提供するため、共用アメニティの充実を図った。

また、エントランスやテナント専有部(倉庫・事務所)のセキュリティには三菱地所が丸の内エリアで協業するDXYZ社の顔認証プラットフォームサービス「FreeiD」を物流施設で初めて導入。テナント企業が無償で顔認証システムを利用できるようにした。

<危険物倉庫>
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さらに、多様化する物流倉庫ニーズへの対応として、近年需要が高まる危険物倉庫2棟を敷地内に設け、テナントの危険物保管ニーズに対応。また、物流ロボットの効率的かつ安全な運用に寄与する施設づくりのため、英国CoGriグループの日本法人CoGri Japanと協業し、英国コンクリート協会が定める床コンクリートの標準仕様書「TR34 4th Edition」における実用的な最高水準である国際規格TR34 4th Edition FM2クラスの認証を取得している。

■「ロジクロス座間」概要
所在地:神奈川県座間市栗原493-5
アクセス:【自動車】東名高速道路「綾瀬スマートIC」5.2km、「横浜町田IC」8.1km、圏央道「県央厚木IC」8.3km
【電車】相模鉄道本線「さがみ野駅」1.6km、小田急江ノ島線「南林間駅」2.7km
敷地面積:約8万800m2(約2万4400坪)
延床面積:約17万8500m2(約5万4000坪)
構造:地上5階建、ダブルランプ型、柱RC・梁S造、免震構造
用途:マルチテナント型物流施設
建築主:座間デベロップメント特定目的会社(三菱地所の特定子会社)、ENEOS不動産
コンストラクションマネジメント:三菱地所設計
設計施工:フジタ
着工:2022年4月1日
竣工:2023年11月30日

<ロジクロス相模原>
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ロジクロス相模原は、地上5階建て延床面積約17万900m2のダブルランプウェイを備えたマルチテナント型物流施設。高速道路には圏央道「相模原愛川IC」と東名高速道路「横浜町田IC」にアクセスでき、鉄道はJR横浜線の「淵野辺駅」と「古淵駅」を利用できる。

<1階西側ラウンジ>
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同施設では、エントランスや3か所の大規模ラウンジ等、共用部デザインをフィールドフォー・デザインオフィスが監修、メック・デザイン・インターナショナルが家具を選定。また、ラウンジの一部天井には、三菱地所グループのMEC Industryが製造している「MIデッキ」を採用。仕上げ材として国産木材を活用した製品を使用し、環境保全に寄与するとともに施設で働く従業員の安らぎの空間を演出するなど、共用アメニティの充実を図っている。

<倉庫内空調>
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また、高まる空調設置ニーズに対応するため、倉庫区画あたり4~6機の空調室内機を実装し、倉庫内就業者の作業環境改善をサポートすることにより、雇用の確保・継続に寄与。倉庫内の照明にはアイリスオーヤマの無線制御システムLiCONEXを導入しており、テナント企業は状況や用途に合わせて照明の明るさ・点灯をフレキシブルに抑制し、コスト・環境にも配慮した施設利用を可能にしている。

そのほか、地震発生時に備えて清水建設が開発した「安震モニタリングシステム」を採用し、被災状況を即座に判定する仕組みを採用。また、東西のエントランスにはデジタルサイネージを設置し、平時には館内のエネルギー使用状況や公共交通機関の時刻表を表示するほか、被災時には上記システムと連携して情報を可視化することで、在館者の安全確保に向けた行動を支援する。

■「ロジクロス相模原」概要
所在地:相模原市中央区淵野辺5-11ー10
アクセス:【自動車】圏央道「相模原愛川IC」6.8 km、東名高速道路「横浜町田IC」10.8 km
【電車】JR横浜線「淵野辺駅」1.5km、「古淵駅」1.5km
敷地面積:約7万8100m2(約2万3600坪)
延床面積:約17万900m2(約5万1700坪)
構造:地上5階建、ダブルランプ型、柱RC・梁S造、免震構造
用途:マルチテナント型物流施設
建築主:淵野辺デベロップメント特定目的会社(三菱地所株式会社の特定子会社)、日本生命保険相互会社
コンストラクションマネジメント:三菱地所設計
設計施工:清水建設
着工:2022年6月1日
竣工:2023年12月1日

三菱地所による物流施設の開発実績は、この度竣工した2施設で累計23物件となり、開発・計画中の物件を合わせると計40物件(延床面積425万m2)、総事業費6400億円となる予定。

同社は今後も、「ロジクロス」ブランドの信念「MOVING TOMORROW未来を動かす物流施設へ」を実践するため、需要が増加する冷凍・冷蔵食品やフロン冷媒規制等に対応する賃貸型冷凍冷蔵物流施設のほか、自動運転トラックなど次世代モビリティの受け入れが可能な基幹物流施設(高速道路IC直結の物流施設)等の開発を通じて、物流企業・荷主企業の拡張・移転ニーズや物流業界が直面する「2024年問題」などの課題解決を図り、持続可能で豊かな社会の実現に向けて新たな価値を提供していくとしている。

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