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川崎汽船/フィリピンの海事技術者研修施設が30周年

2023年12月04日/国際

川崎汽船は12月4日、フィリピンにおける海事技術者研修施設である、“K”Line Maritime Academy Philippines(KLMA)が30周年の節目を迎え、記念式典を2023年11月29日に開催したと発表した。

式典には、越川和彦 駐フィリピン日本国特命全権大使、Antonio Calixtoフィリピン下院議員(パサイ市出身)、Imelda Calixto Rubianoパサイ市長、同社から浅野敦男 副社長をはじめ、多くの政府・海事関係者など約140名が出席した。

<左から 越川大使、浅野副社長、Imelda Calixto Rubianoパサイ市長、Antonio Calixto下院議員>
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<式典で挨拶する浅野副社長>
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フィリピンでの船員育成に関する取り組みは、1993年の“K”Line Maritime Training Corporation設立が始まり。その後、2008年2月にマニラ市からパサイ市に拠点を移し、KLMAとして規模を拡大。現在では年間1万人以上の受講者を受け入れ可能な、大規模研修施設となっている。

研修施設には操船・機関制御・機関室・荷役・GMDSS・ボイラーなどの各種シミュレータ、舶用大型ディーゼルエンジン、ディーゼル発電機の他にも多くの運航関連機器の実機を備えており、IMOモデルコースに対応した研修や、オンラインによる研修も実施されている。

同社グループには日本、フィリピン、中国、インド、ブルカリアなど、さまざまな国籍の船員が在籍している。なかでも乗組員の7割以上をフィリピン人船員が占めており、KLMAを「研修の中核」と位置づけている。今後も、安全運航、船質維持を支える大きな柱の一つとして、海事技術者を育成し、より高い品質の海上輸送の提供につなげていく考えだ。

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