大和ハウス工業は1月16日、東京都江東区にマルチテナント型物流施設「(仮称)DPL東雲(しののめ)」を着工したと発表した。地上6階建て、敷地面積4.1万m2、延床面積約14.9万m2の大型施設となる。
同施設は東京の湾岸エリアに位置し、「東京駅」や「銀座・日本橋エリア」の東京都心から5km圏内という好立地。首都高速晴海線「豊洲IC」から約1.5kmと首都高速道路に至近で、東名高速道路や常磐自動車道など複数の幹線道路にもアクセスしやすいため、広域配送にも適している。
また、東京港の中核を担う「大井コンテナ埠頭」や「東京国際空港(羽田空港)」から車で約20分と、陸・海・空路の物流インフラが充実していることから、国内はもとより海外輸送の拠点としても優れた立地となっている。
東京臨海高速鉄道りんかい線「東雲駅」や東京メトロ有楽町線「豊洲駅」の2路線が徒歩圏内、最寄りのバス停まで至近(徒歩1分)で、路線バスを利用して「東京駅」にも約30分でアクセス可能と、雇用確保の面でも優位性がある。
外観は、圧迫感を軽減するグラデーションの外壁パネルや都市のオフィスビルなどでも多く用いられるカーテンウォールを採用。車路やランプウェイを防音壁で囲むなど、周辺環境にも配慮した設計となっている。
従業員の働き方改革の支援として、施設内にテナント企業の従業員専用の保育施設を設置。また施設の西側が「東雲運河」に面していることから、最上階にはラウンジを設置、大開口のガラス窓からは東京臨海副都心などの眺望が楽しめるという。
さらに、効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムも利用可能(有償サービス)だ。
地域貢献施設としての開発を推進し、敷地の南東部に隣接する「江東区立東雲緑道公園」と一体利用が可能な公開緑地を設置。地域住民が利用できる集会所や遊具広場などを整備し、地域と共生する施設づくりを目指す。
同社はこれまで、東京都内において都市型マルチテナント型物流施設「DPL江東深川」や「DPL青梅」、BTS型物流施設など合計22棟、総延床面積約100万m2の物流施設の開発を手掛けてきた。「(仮称)DPL東雲」は、同社が開発する都内最大の物流施設となる。
■施設概要
名称:(仮称)DPL東雲
所在地:東京都江東区東雲1-7-30
交通:首都高速晴海線「豊洲IC」から約1.5km
敷地面積:4万1451.55m2(1万2539.09坪)
建築面積:2万6786.66m2(8102.96坪)
延床面積:14万9149.18m2(4万5117.62坪)
賃貸面積:11万9722.59m2(3万6216.08坪)(最大12テナント、1区画の面積8722.42m2から入居可能)
構造・規模:PCaPC造一部S造(プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造)・免震構造・地上6階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:東雲特定目的会社(大和ハウス工業100%出資特定目的会社)
設計:フクダ・アンド・パートナーズ
施工:西松建設
着工日:2024年1月15日
竣工日:2026年3月31日(予定)
入居可能日:2026年4月1日(予定)