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グッドマングループ/つくば市にデータセンター、アジアで拡充図る

2024年01月25日/物流施設

グッドマングループは1月25日、データセンター開発事業に注力するグローバル戦略に基づき、アジアでデータセンターの拡充を進めていると発表した。

<グッドマンつくばデータセンターキャンパス(完成予想図) >
20240125goodman1 - グッドマングループ/つくば市にデータセンター、アジアで拡充図る

日本において最大1000MWの電力確保に関する契約を締結した。また、香港特別行政区の荃湾で新たに50MWのデータセンター開発を開始している。さらに、アジアにおけるデータセンター戦略を推進するため、シンガポールに新オフィスを開設した。

つくば市の新たなデータセンターキャンパスは、1000MWの電力を提供。現在、敷地の準備工事とインフラ工事が進行中で、1棟目のデータセンターは2026年に完成予定。同社は既にカスタマーと、この新キャンパス初の50MWのデータセンターに関し、施設開発と賃貸借の覚書を締結した。

グッドマンは2022年につくば市から45haの土地を取得して以来、このプロジェクトのポテンシャルを最大限に引き出すことに努め、電力、水、通信などの関係機関と緊密な連携を図ってきた。東京から約50キロに位置するつくばキャンパスは、300MW以上のデータセンターを抱える千葉県印西市のグッドマンビジネスパークに続く、大規模なプロジェクトとなる。

グッドマンは2006年にデータセンターを香港で初めて開発以来、世界各地で延べ0.6ギガワットのデータセンターおよび電力確保済み開発用地を、ハイパースケーラーやコロケーションカスタマーに提供してきた。グッドマングループが現在グローバルで保有するポートフォリオには、最新のデータセンターやテクノロジーハブが含まれている。また、グループがグローバルで確保している電力は3.7ギガワットに達し、12の主要都市に位置する竣工済みのデータセンターや、今後の開発プロジェクトに充当する。

グッドマンのPaul McGarry(ポール・マクギャリィー)ヘッド・オブ・アジアは、「需要の高い日本や香港の主要都市で、土地や電力を獲得できる当社の能力が、アジアにおける1.8ギガワットという貴重なリソースの確保を実現した。この潤沢な電力と、グッドマンのプランニング力、建築設計およびエンジニアリングのノウハウ、強力なバランスシートを駆使し、アジアの主要市場で高まる高付加価値かつ先進的な最新のデータセンターに対する需要に対応していく」と述べている。

<香港特別行政区のグッドマンテキサコデータセンター(完成予想図)>
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香港では、データセンター市場は需要が高く、過去6か月間でハイパースケーラーが20億米ドル相当の施設使用契約を締結している。このような需要を取り込むため、グッドマンは自社で保有する荃湾の物流施設を、50MWのデータセンターに再開発する施工契約を締結した。グッドマンテキサコセンターとして知られる物流施設は、香港の3大データセンターゾーンの一つに位置している。

「荃湾は人気の高いエリアで、2014年に老朽化した物流施設を買収して以来、当社にとっても主要な立地として注力してきた。その結果、225MWを提供する荃湾ウエストデータセンターキャンパスが誕生する。さらに旧グッドマンテキサコ物流センターの再開発も加わり、当社はデータセンター開発によって既存のポートフォリオのバリューアップを実現している」。

続けて「グッドマンはデータセンターを成長セクターと位置付けており、市場の需要と供給のダイナミクスから見ても、アジアが引き続きフォーカスマーケットであることは明白。グッドマンには潤沢な資金、確保済みの土地と電力があり、それらを当社のエンジニアリングやデリバリー能力と融合させ、大規模で高付加価値のデータセンター開発を続けていく」とポール・マクギャリィーヘッド・オブ・アジアはコメントした。

なお、シンガポールオフィスを開設し、データセンター開発のスペシャリストHugh Baggieをアジアのデータセンター担当マネージングディレクターに任命している。

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