プロロジスは1月29日、シカゴ市場におけるデータセンター開発プロジェクトを HMC Capital(ASX: HMC)に売却したと発表した。
プロロジスは、Skybox Datacenters 社(Skybox社)との提携により、所有する物流施設を32メガワット(MW)の容量を備えたターンキー型データセンターに転換中。
施設は現時点では、コンバージョン(建物の用途変更)案件等の高付加価値物流不動産を投資対象としたプロロジスの共同投資ファンド「U.S. Logistics Fund(USLF)」が保有している。
データセンター業界は、デジタル経済の需要拡大により前例のない成長を遂げており、プロロジスの所有する物流施設・開発用地におけるコンバージョンには多大な可能性がある。世界最大規模の物流不動産プラットフォームを活用することで、物流施設開発に加えて、データセンターの新規開発や物流施設からのコンバージョンを手掛けることができる。
事業成長機会を最大化し、投資家に高いリターンを提供すると同時に、カスタマーのデジタルインフラ整備の需要に応えることができる。
新たなデータセンター開発への需要に応えるため、世界中で1.6ギガワット(GW)の電力を確保し、さらに1.4GWの調達が最終段階にある。
2024年には社内のデータセンターチームを強化し、現在490MWのデータセンターを開発中で、プロロジスは業界をリードするデータセンター開発企業の一つとなっている。
さらに、世界のハイパースケーラーや、生成AI分野の先駆的リーダーと連携し、拡大するデータセンター需要に対応している。
プロロジスの物流不動産ポートフォリオは約5600棟の物流施設と1万2400エーカー(約 5020万m2)の開発用地を有している。この中から、コンバージョンによってより高い付加価値をもたらす資産をプロロジスの専門チームが特定することで、1999年以降、29件のコンバージョンプロジェクトを完了させている。
今後4年間で約20件のデータセンタープロジェクトを手掛け、70~80億ドル(約1.1兆~1.2 兆円)の追加投資を予定している。
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