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SBSHD/16.6万m2のグループ最大物流施設、千葉県野田市に竣工

2024年02月16日/物流施設

SBSホールディングスは2月16日、千葉県野田市でかねてより建設を進めていた自社の物流センターである「野田瀬戸物流センターA棟」が、竣工したと発表した。

<野田瀬戸物流センターA棟の外観>
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<別角度からの野田瀬戸物流センターA棟>
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<稼働準備中のEC専用フロアとなる4階の様子>
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<トラックバース付近の通路>
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この物流施設は地上4階建て、延床面積16万6386m2とグループ最大の物流拠点となる。

常磐自動車道・柏ICから4㎞以内に位置し、関東一円はもとより東北方面に容易にアクセスできる利便性を誇る。同センターはその広さに加えて、ドライ倉庫、危険物保管庫、冷凍冷蔵設備を備え、顧客のあらゆるニーズへの対応を可能としている。

庫内では棚搬送ロボなどLT(Logistics Technology)機器を本格導入して自動化・省人化を追求するほか、屋上に8200枚の太陽光パネルを設置し、日中の動力をすべて再生可能エネルギーで賄うことができる、低炭素社会の実現に貢献する施設としている。

<鎌田正彦社長>
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同社の鎌田正彦社長は「ホールディングスは事業会社ではないが、今回は中心となってSBSグループ共同で運営する物流施設を開発した。1フロアが1万坪という大変な広さだが、ロボットが縦横無尽に走り、作業・保管効率において絶対優位性を持つ物流拠点として、このセンター運営が当社の将来を占う試金石になると考えている」とあいさつし、期待の高さを伺わせた。

また、2024年問題に関して「ドライバー不足問題が懸念されているが、この場所を弊社のトラック拠点基地として、新たにトラックを300台以上増やしていく。様々なITツール、SNS等をフル活用してドライバーを積極的に採用していくつもりだ。自信はある」と明確に言い切った。

<ドライバー休憩室もランプの下に設けられている>
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<2棟の危険物倉庫>
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同センターでは、4階をECセンター専用として運用していく予定で、すでに数社が開設準備を進めている。グループ初となるECプラットフォーム事業の戦略拠点「EC野田瀬戸物流センター」として、EC事業者が相乗りで物流ロボットやマテハンを利用できる、共同利用型のセンターとなる。1階、2階、3階の残りの階は、まだ全てが埋まっているわけではないが、ミスターマックス、フランフラン、島忠等の業務が入ることが決まっている。

さらに、敷地内に隣接して2棟の危険物倉庫も竣工。顧客も決定している。そして常温だけでなく3温度帯や定温保管機能を備え、細かい流通加工に対応する各種設備や薬店・撮影スタジオも併設し、200を超えるEC業務のサービスメニュー、サステナブル対応とともに、アパレル、食品、化粧品、健康食品、医薬品、雑貨など、幅広い業種の顧客に多彩なメリットを提供する。

そして、このセンターの隣接地には、将来的に見込まれる需要増加に対応すべく、A棟と同規模のB棟が建設可能な土地を確保している。鎌田社長は「おそらく、EC需要がさらに伸張するため、その予備として現在開発中の冨里のセンターを用意し、さらに荷量が膨れ上がったら順次、B棟を開発して業務を移していく計画」と話した。

■施設概要
名称:野田瀬戸物流センターA棟
住所:千葉県野田市瀬戸 1452-4
敷地面積:7万3271.57m2(2万2164.64坪)
延床面積:16万6385.59m2(5万331.64坪)
梁下有効(倉庫天井高): 5.5m
床荷重:1F:2.0t/m2 2-4F:1.5t/m2
構造:RCS 造、免振構造
階数:地上4階

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