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郵船ロジ/英国で大型物流センター開業、総投資額500億円

2024年03月01日/物流施設

郵船ロジスティクスは3月1日、英国法人 Yusen Logistics (UK) において、自動倉庫システムなどを導入した大型ロジスティクスセンターを、2025年に開業すると発表した。

2024年2月、SEGROグループの不動産会社と15年間の賃貸借契約に関し合意しており、投資総額は過去最大の約2.8億ポンド(約500億円)となる。英国でのコントラクト・ロジスティクス事業をさらに強化するのがねらい。

<施設全景(イメージ)>
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<外観(イメージ)>
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新たなロジスティクスセンターは、同社英国法人の主要拠点として、物流の要衝でもある英国中東部のノーサンプトンに建設される。

同社施設では最大規模となる11万m2を超える大型ロジスティクスセンターで、日用品から大型家電などの耐久消費財まで幅広い貨物を取り扱うほか、温度管理した医薬品専用スペースも配置し、英国でのコントラクト・ロジスティクス事業をリードする存在として、既存顧客の貨物はもちろん、新規顧客のニーズにも応えていく。

特徴は、18mに及ぶの天井高を最大限有効活用することで、高密度で効率的な保管を実現できること。自律走行搬送ロボットや、パレット立体自動倉庫機能など最新の自動倉庫システムを導入することで、時間を問わず正確で安定したオペレーションをる実現する。

<自動走行搬送ロボット>
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<高密度な保管を実現する自動倉庫>
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同社はグローバルで自動倉庫システムの導入を進めることで、従業員の労働環境改善や、今後予想される労働力不足にも対応していく。

また、センターの屋根には太陽光発電パネルを設置するなど環境性能に優れ、建設時から BREEAM 認証の Excellent 評価を達成する設計とする。近くには貨物鉄道ターミナルが建設される予定で、将来的には鉄道引き込み線により陸上輸送から鉄道輸送へモーダルシフトすることも想定し、より環境に配慮した輸送が可能となる。

同社は2024年、ベルギー・ジャンブルーにおいても自動倉庫システムを導入した医薬品専用のロジスティクスセンターを新設し、欧州での医療・医薬品物流サービスの拡大を図る。さらに今後、グローバルネットワークを生かして顧客ニーズに応えるサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供していく考えだ。

■施設概要
賃貸人名称:SEGRO (JUNCTION 15) LIMITED
住所:Plot 4, SEGRO Logistics Park, Northampton, United Kingdom
面積:11万647m2
開業予定日:2025年

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