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クレド/5万m2のマルチ型物流施設第1号、埼玉県加須市で竣工

2024年03月11日/物流施設

クレド・アセットマネジメントは3月11日、埼玉県加須市で2月29日に竣工した、マルチテナント型物流施設「CREDO加須」の竣工式を行った。

同社にとって、この施設はマルチテナント型物流施設第1号となる。

<「CREDO加須」>
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<クレドの塩田徳隆社長>
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竣工式に先立った説明会で、同社塩田徳隆社長が現在の事業展開と今後の展開について話した。それによると、現在、開発・運用中の物流施設は関東・関西で計7棟。そのうち開発に携わったのが5棟で後2棟は既存施設の運用ということだ。総延床面積は22万m2、総運用資産は500億円以上だ。

塩田社長は、「会社創立から3年、社員数は10名ほどながら、それぞれのエキスパートを揃えている。用地選定、物件開発、リーシング共に自社で実行できる組織としている。また、現在は物流施設が中心だが、他のジャンルにもチャレンジしていくつもりだ」と今後の抱負を語った。

また、物流施設関係の今後の展開については、「自社だけでなく、他のデベロッパーとの協力で開発することも考えている。開発形態では、市街化調整区域での新規開発、既存施設の取得・リノベーション、そして、顧客から需要の多い 冷凍冷蔵倉庫や危険物倉庫の開発にも機会を捉えて参入していく。さらに、今回の「CREDO加須」については、2024年問題に対応するため、様々な施策を施した。次世代物流の一つの姿が完成した」と述べた。

<「CREDO加須」の位置図>
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<1階倉庫内>
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<2階バース>
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<1階ラウンジ>
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<3階カフェテリア>
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「CREDO加須」は、東北道「加須IC」より約8.5km、圏央道「白岡菖蒲IC」より約9.5kmと高速道路にアクセスしやすく、国道122号にも至近で、埼玉県を含む首都圏および東北エリアへの配送拠点として優れた立地にある。

運送・物流業界は、本年4月よりドライバーの労働時間に上限が設定される、いわゆる「2024年問題」があり、ドライバーの働き方改革や人手不足などへの対応を迫られている。そのような中、同社では次世代物流への対応と働きやすい環境づくりを強く意識し「CREDO加須」の開発を進めてきた。

具体的には、十分なトラック待機場、スワップボディ・コンテナ車両や45ftコンテナ積載車両に対応するため通常より広い車路・バース、施設外周を回遊するスムーズなトラック動線、そして置き配対応区画の設置など、次世代トラック輸送に適した設計を行い、輸配送業務の効率化を図っている。その他、物流オペレーションの自動化、省人化に向けたマテハンや、働きやすさや作業性向上のための空調の導入を想定した電気容量を確保している。

また、働きやすい環境づくりとして、ドライバーも利用しやすく、在館者、来訪者など幅広い利用者も快適に過ごせるラウンジを1階エントランス付近に設け、リラックスエリアやシャワーブース等を整備。3階には十分な席数を確保したカフェテリアを設け、ウェブ会議もできる個室ワークスペース等を提供し、様々な利用に対応する。

<屋上には太陽光発電パネル。右上に富士山が見える>
DSC05207 scaled - クレド/5万m2のマルチ型物流施設第1号、埼玉県加須市で竣工

環境面では、屋上に太陽光発電システムを導入し、発電電力の一部を館内で使用することで、テナントの再生可能エネルギーの利用を可能にするとともに、昨今、電気料金が高騰する中、テナントの電気料金負担の軽減を図る。また、省エネに取り組み、ZEB Readyはじめ各種環境認証を取得しています。BCP面では72時間対応非常用発電機を備え、災害発生時等におけるテナントの事業継続をサポートする。

■開発概要
施設名:「CREDO加須」
所在地:埼玉県加須市戸崎字上310-1
交通:東北道「加須IC」より約8.5km、圏央道「白岡菖蒲IC」から約9.5km、東武伊勢崎線「加須駅」から約3.6km
敷地面積:2万3399m2 (7078坪)
延床面積:5万231m2 (1万5195坪)
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2022年12月1日
竣工:2024年2月29日
環境認証:CASBEE Aランク、BELS 5☆、ZEB Ready

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